
週刊少年ジャンプで連載が始まって以来、
海外でもミーム化するほど話題を呼んでいる注目作、
日本刀アクションバトル漫画『カグラバチ』。
この記事では、そんな『カグラバチ』第1巻(第1~8話)の内容を、感想とあわせて“ざっくり”ご紹介します!
※ネタバレを含みますので、内容を知ってから読みたい方・ストーリーを先に把握したい方だけどうぞ
カグラバチ「1巻」のネタバレ&感想
『カグラバチ』第1巻(1話〜8話)の内容を、ざっくりまとめて感想付きでご紹介します!
テンポよく振り返りたい方におすすめ◎
第1話「”すべきこと”」ネタバレ・感想
この国で最も有名な刀匠・六平国重(ろくひら くにしげ)と、その息子である主人公・千鉱(ちひろ)の日本刀製作と日常のシーンから始まる1巻。
国重は、15年前の斉廷戦争を終わらせた「妖刀六工」という六振りの名刀の製作者。
(千鉱は、時々家に訪れる国重の友人・柴 登吾(しば とうご)から、父の英雄譚を、百回以上聞かされ続けているらしい)
国重は、千紘に「刀を作った先にある”死”」について「信念と責任」を持たなければいけないこと、その責任を背負えるか…ということを伝えます。
この時の千紘は、まだ幼さが残る少年(15歳)。
それから38ヶ月後(3年2ヶ月後)。
暴力団・爻龍組(こうろうぐみ)の裏で、何者かが街を牛耳っている場面と、
成長し、顔に傷がある千鉱が、何故か柴と一緒に汽車に乗っているシーンに切り替わります。
二人は、組に乗り込み、裏組織「毘灼(ひしゃく)」について聞きだそうとしますが…。









国重の刀を打つ真剣モードと、普段の腑抜けたような天然っぷりが良い味を出してた!柴さんは関西弁~









1話では、3年前にいったい何があったのかは、明かされなかったよ~!千紘の顔の傷は、とある出来事でできたらしい…。傷をあえて治さない、という相当の覚悟があるということだけはわかった!千紘は「淵天(えんてん)」という妖刀を持っており、「涅(くろ)」「錦(にしき)」という技を繰り出し、組を一掃する見せ場があったけど、急に成長した姿にビックリ。まだまだ謎が多い1話~
カグラバチに登場するキャラクターについてもっと知りたい方は、キャラ紹介をどうぞ↓
第2話「累累(るいるい)」ネタバレ・感想
千紘と柴は、生き残った組員に毘灼について聞きだそうとするも、木の幹が生えてくる妖術が体に仕込まれており死亡。詳しい情報を得ることは叶わず二人は東京へ戻ることに。
ここから、3年前の回想になり、新事実が判明!
六平の工房と住居は、結界により守られ、外からは隠されていた…のにもかかわらず、結界が破られ柴が駆けつけた時には、家は壊され、酷い有様に…。
国重は、死亡しており、その傍に千紘が血を流し、呆然と座っている姿が。
千紘の話によると、手の甲にタトゥーがある妖術師3人が突然現れ、襲撃されたそう。
千紘は顔に傷を負って気絶してしまい、地下に隠していた妖刀6本をすべて奪われてしまったらしい。
千紘に復讐心が燃えあがり
「…俺が殺らないと」
と決心します。









2話では、柴さんのテキトーさ&相当の実力者ということがわかった!また、千紘はまだ刀と妖術を使いこなせていないみたいで、戦闘後フラフラになってた!









2話で、過去に何があったのか判明!千紘は、父親が戦後長い月をかけて完成させ、命を懸けて守りきった七本目の妖刀を握りしめて決意していたよ~。タイトルに使われている「累」という文字の意味を調べると「つなぐ、しばる、かさねる」と出てきたよ。
第3話「目撃者」ネタバレ・感想
東京で喫茶「ハルハル」で働く、
お団子髪の女性キャラ・ヒナオちゃん登場!
彼女は、企業と妖術師を繋ぐ仕事もしており情報通とのこと。
日本は、日本刀社会で、東京には千人以上の妖術師が住んでおり、治安が悪化しているため、妖術師は身辺警護などの出番が多くなっているよう。
そこに、小さな少女が訪れます。
悪者に追われているため、妖術師を雇いたいというが、お金はナシ!
話によると、悪者は「さいきょうの刀を持ってる」らしい。
でも、柴が、少女に悪党に追われている理由を尋ねても、答えられず…。
子どものおふざけの可能性が大?
孤児でお腹をすかせた少女・シャルに、千紘は「天ぷらそば」を食べさせにお店に連れて行くことに。(面倒見がいい千紘)
どうやらシャルには、何故悪党に追われているのか答えられない理由があるらしい。
その最強の刀は「刀から雲が出る」と言っており、千紘は妖刀六工の一つの可能性があると気づいた瞬間…
そば屋に入ってきた客の一人が、店主を攻撃。
その男は、シャルの追手でした。
ダルマを使う妖術により、シャルを拘束されてしまいます!
「助けてくださァい」
「引き受けた」カグラバチ1巻第3話より引用









初の女性キャラが二人登場!!でも、ヒロインではないっぽいね。千紘は無口でクール!









風景や車などから、時代設定は、少しだけ昔っぽい?(大正時代と現代を合わせたような感じ)。シャルが何故狙われいているのか、妖刀との関係性は?
第4話「妖術と妖刀」ネタバレ・感想
拘束されたシャルを助けるため、妖刀・淵天の涅(くろ)の斬撃を繰り出す千紘。
拘束していた妖術の紐が切れ解放された瞬間、柴が瞬間移動で現れシャルを車に避難。(いつもナイスタイミングな柴!)
柴が妖術や玄力、妖刀についてをシャルに説明します。
妖術は、訓練により誰でも使用することができるらしい。
シャルの安全が確保され、千紘は円柱頭のダルマ妖術師に対峙!
淵天を見た妖術師は驚き、
「他にも出回っていたとは」と発言。
それを聞いた千紘は、追手が妖刀六工の在処を知っていると察します。
追手とバトルとなり、千紘が涅で攻撃。
しかし相手も爆発するダルマの妖術で応戦。
ダルマ妖術師は、あえてシャルに聞こえるような大声で
「お前を守ろうとして無様に死ぬ人間が増えていくだけだ!!お前の母親みたいになぁ!!」
「あれほど無意味で無様な死はないってことを!!」カグラバチ1巻第4話より引用
と煽る発言を繰り返しました。
これを聞いた千紘は、静かなる怒りを纏い、投げつけられたダルマを淵天・猩(あか)で吸収し防御。そのまま相手に返して、爆発させます!
ダルマ妖術師を倒した千紘は、男のネクタイを掴み、尋ねます。
「妖刀…『刳雲(くれぐも)』はどこにある」









ダルマ妖術師との激しいバトルを制する千紘がカッコいい!シャルとの会話も好きだなぁ。









妖術が誰にでも使える力で、妖刀が玄力を増幅させて放出する武器だってことが分かった。シャルの母親は彼女を守って死んでいると分かったけど、追われている理由が未だ謎…
第5話「ごちそう」ネタバレ・感想
ハルハルに戻り、ヒナオから服をもらうシャル。
明らかにサイズが大き過ぎるけれど、可愛いのでヒナオから「イイね!!」。
千紘とヒナオは、シャルが妖術師に追われている理由を確認しようとすると、急に「お腹すいた」としゃがみこみ床に倒れ込みむ都合が良いシャル。
喫茶店なのにヒナオから「食べる物は何も無い」と聞き、千紘は、車で買い出しに出ます。
ところが、ちゃっかり勝手に後部座席にシャルが乗り込んでいた!
呆然とする千紘。
ここから、シャルのリクエストに応えるべく、長いドライブとなるのでした。
満足げなシャルは、千紘につぶやきます。
「お母さんがね、うるさかったの 楽しく生きろって」
「今日楽しい」カグラバチ1巻第5話より引用
一方、ダルマ妖術師へ辛辣をきわめる尋問を行っていた柴は、シャルを狙った人物&妖刀刳雲の現所有者が誰かを突き止めます。
それは、裏社会の大物・双城厳一だと判明!
何やら毘灼とも関係があるらしい。
柴からの説明を電話で聞き、ハルハルに集合することになり、アクセルを踏む千紘。
しかし車は進まず…車道の地面がぬかるみ空回り、
地面が変形し、絡み合った土人形が出現!









シャルの「今日楽しい」シーンは、最高!追手の土人形を睨みながら「すぐ戻ります」という千紘も超クール♪柴さんのブラックな一面もチラ見。









武器商人で裏社会の大物・双城厳一がシャルを狙い妖刀・刳雲の所有者だと判明したね!なぜシャルを狙う?どうやって刳雲を手に入れたんだろう…?
第6話「平穏」ネタバレ・感想
3車線の真ん中で車を停められた千紘。
前後左右を囲まれ、車の乗客・運転手が溶け出し土となり、一気に車の中に流れ込んできた!
千紘は、淵天で土を切り、シャルを抱きかかえて脱出。
どうやら、双城厳一がシャルと妖刀・淵天に懸賞金をかけ、なんと、東京中の妖術師に狙われることになっているらしい!
千紘は、無数の土人形に淵天で対応するも、斬っても斬っても湧き続けキリがないので、本体を狙うしかない…と考えていたところに、紛れていた別の男が千紘の頭に触れた直後…
千紘の頭の中は、父・国重と楽しく食事をするシーンと、強殺されたシーンがリピート。
男は、トラウマを思い起こす精神感応の妖術使いだった!
千紘は、強いダメージを負い立つ事すらできなくなり、シャルが捉えられてしまい…
シャルの脚を妖術師が握り潰します!
しかし、なんとシャルの脚は、すぐさま再生!
驚異の再生能力が「鏡凪一族の特異体質」?
精神感応の妖術師が、淵天を奪い、千紘にトドメを刺そうとした瞬間、千紘は脇差しで相手の右腕を斬りつけます。
トラウマで動けないはずの千紘の攻撃に驚く妖術師。
「あの日は俺の原動力だ」
「より鮮明になった」カグラバチ1巻第6話より引用
千紘は、淵天を握りしめ、「錦(にしき)」でトラウマの妖術師の首を刎ね、さらに土人形を次々と切り、本体を斬り捨てることに成功!
助けたシャルに、ポケットから少し潰れてしまったパンをあげます。
嬉しそうに受け取るシャル。
「ごめんな。痛い目に遭わせて」
「…ううん」カグラバチ1巻第6話より引用









千紘の見せ場シーンがあった!シャルは、千紘を信用したみたいで、狙われている理由を話そうとしていたよ。シャルが心を許したシーンが好き~♪









「鏡凪一族の肉を食えば不老不死になれる」というガセから、一族はほとんど死んでしまったみたい。シャルが鏡凪一族の生き残りだから狙われていたようだけど、双城は何の目的で狙っているんだろう?
第7話「狼煙(のろし)」ネタバレ・感想
千紘がシャルを背負い移動しているところに、双城の懸賞金に釣られた新たな追手が複数人出現。
千紘は、淵天に手をかけ抜こうとするけれど、連戦のダメージにより、手が震えていて…
「しまっておこう!」
そこに、千紘の刀を抜く手を抑え登場したのは、前髪で片目が隠れた男性!
男性は、向かってくる二人の追手を、飛び蹴り&妖術を素手で受け止め、軽々と殴り倒し、一人は降参し、そのまま逃走。
妖術を使わずに妖術師3名を撃退した男性の名は…
「薊(あざみ)さん お久しぶりです」
カグラバチ1巻第7話より引用
千紘は、顔見知りのようで、彼は国の機関・神名備の一人だと判明。
ハルハルに戻った三人は、柴と合流し、妖刀と双城について話します。
神奈備は、国の脅威となる妖刀を管理する側にあり、7本目の妖刀・淵天と千紘の存在を知っているのは神奈備でも上層部の一部だけ。
一ヶ月後に開かれる闇の競売・楽座市で、
双城厳一が妖刀・真打(しんうち)を出品するらしい!
双城は、裏社会で暗躍し続ける大物で千紘の手には余るため、神奈備に任せろと釘を刺す薊に…
「わかりました」
千紘は真顔でシレッと嘘をつきます。
止めるのは無理だと察し、薊は千紘に逆に発破をかけ、店を出ました。









薊が初登場!素手で3名を撃退…スゴく強い!でも、手から血を流していることに気づかないというボケもあった!そして、柴と薊のやり取りも面白い♪









妖刀を取り戻したい千紘と管理したい神奈備とは、相容れない関係だね。刳雲以外にも真打まで持っている双城厳一って、かなりの大物なのかな?!
第8話「円 法作~俺は変わるんだ~」ネタバレ・感想
千紘とシャルは、当分の間ハルハルで身を隠すことに。
ところが!体を休めている2人の元に現れたのは…?
ここで、場面が変わり、ダルマの妖術師・円法作(まどかのりさく)が、柴に詰められているシーンに。
「…俺は終わりだ」
「せやな 違った生き方見つけ」カグラバチ1巻第8話より引用
苦しい表情を見せる円に、柴は
「そんな表情できるなら…まだ変われるんちゃうか?」
と言ったところ
”柴さんが俺に最高の助言をくれた”と感動したようす。
(被せるように柴さん「知らんけど」ってテキトーに言っている)
円は、妖術師を辞めて償う決心をし、姉に連絡を取り合流する約束を。
翌日、姉の車の助手席に乗り込むと、運転席の姉の胸から刀が!?
後部座席から双城厳一が刀を突き突き刺していたのです。
円は、必殺のダルマを発動するも、妖刀・刳雲(くれぐも)の力により爆発できず、瞬殺されてしまうという悲しい結末に…。
その後、双城は道すがら出会った精神感応妖術師の弟を殺害し、ハルハルに向かいます。
そして、扉を開けた途端、目の前に立つ千紘に斬りかかり!
刳雲「鳴(めい)」で千紘を吹き飛ばした双城。
「刳雲に付いた血は悪党のか?」と尋ねる千紘。
「…興味ねぇな」と答えた双城の前で、
千紘は妖刀・淵天を抜き立ち上がりました。
「なら持つべきはお前じゃない」
「よぉし良いぞ!!さっさとやろう!!」カグラバチ1巻第8話より引用









チョイキャラだと思ってたけど、タイトルになっている円法作にスポットが当たった回。改心した彼とその家族を淡々と殺す双城の非情さが際立った!血に濡れた刳雲と綺麗な淵天が描かれた最後のページがカッコ良すぎ~。









刳雲の凍らす技と「鳴(めい)」という技が登場。他にも能力がありそう…!柴さんは、相変わらずテキトーでよい味だしてる笑
カグラバチ「1巻」と番外編のまとめ
日本刀と妖術を組み合わせた独自の設定が特徴的な「カグラバチ」。
1巻の段階で、かなり早いスピードでストーリーが展開していきました。
国重殺害・妖刀六工が奪われ、復讐を誓う千紘。
毘灼や裏組織の存在、そして「神奈備」という組織もあることが判明しました。
1巻では、妖刀六工の刳雲と千紘の持つ淵天が登場しましたが、他の五振りがどんな刀なのかも楽しみです!
1巻末に掲載されていた「番外編」では、
六平国重の日常(金魚編)について描かれています。
おとぼけ・お茶目・天然キャラが突出していましたw
この金魚は、淵天の技モチーフにもなっていますよ。
次の2巻のネタバレ・感想はこちら↓