
『カグラバチ』第74話「夜明け」では、父と娘の再会がついに実現──。
語られる記憶改ざんの真相、交差する妖刀の意志、そして届いた想い。
静かな夜が明け、運命が大きく動き出します。
前回・73話の記事はこちら↓
⇒第73話「黎明」ネタバレ&感想
※ネタバレを含みますので、未読の方はご注意ください!
座村と幽、交わされる“未来”の交渉
回想パートでは、幽が再び座村の前に現れます。
神奈備から送られていた護衛たちはすでに幽に殺されており、座村は対話を受け入れるしかありません。
幽は、六平国重を殺したのは自分たち毘灼(びしゃく)であり、契約者の一人も始末したと明かします。
さらに「剣聖を処刑し、真打を振ることが自分の目的だ」と語り、座村に“未来のため”の協力を求めてきます。
座村は「安定は続くはず」と反論しますが、幽はそれを真っ向から否定。
戦後、封鎖された小国の土地には今なお、真打によって咲いた“花”が残っていると語ります。
本来、玄力によって咲いた花は戦意が絶たれた瞬間に消えるはず。
それでもなお残っているということは、剣聖の戦意が絶えていない証拠だ──と、幽は断言するのです。
さらに幽は、「剣聖と真打は、かつて想像を大きく超えてきた」とも語ります。
安定が続くという“見込み”など、いつだって裏切られる。
“ぬるい情”に甘え、真実を隠して生きてきたのは、契約者たちの“罪”だと、命滅契約の仕組みごと座村に突きつけます。
この言葉の数々に、座村は動揺を隠せません。
自分が信じてきた“安定”は、幻想だったのか──
揺らぎ始めた心が、やがて彼の未来を変えていくことに。




幽の論理、怖いほど冷静で…でも破綻してないのがまたゾッとするよね。
イヲリ、記憶の改ざんと“平凡”を受け入れる日々
回想の後半では、イヲリの過去が描かれます。
座村と離れて3年後、国重の訃報を機に、イヲリの身柄は神奈備の管理下へ。
半年後には巻墨が現れ、イヲリの記録と記憶を改ざんし、彼女は「別の人間」として平凡な日常を生きることになります。
「座村清市の娘ではなくなる」と言われ、イヲリは複雑な想いを抱きつつも受け入れます。
辛かった過去も、お父さんと一緒に過ごせた日々も、すべてを胸にしまい込んで。
そして最後に渡された父からのメモ──
「辛い思いばかりさせて悪かったな 父」



このメモ、反則でしょ…イヲリの涙に完全にやられた…
チヒロ vs 昼彦 ふたたび激突へ!
場面は現在に戻り、第70話の続きへ。
居合白禊流で昼彦を斬ったチヒロですが、彼は斗斗に助けられて離脱。
刀越しに受けた斬撃は浅く、「このままじゃ終われない」と、再び妖刀・酌揺を手に取ります。
一方のチヒロも、イヲリの想いに応えるように、再び淵天を抜く決意を固めます。
そして、ふたりが再び刃を交えようとした瞬間──
妖刀二振が放つ玄力が空間を軋ませていきます。
「お父さんに会いたい」──イヲリの想いが届く瞬間
一方、イヲリはすべての記憶を取り戻しながらも、不安を抱え続けていました。
どれだけ努力しても、想いは届かないのではないか──
それが“無意味”なのではないかと、つぶやきます。
そんな彼女にチヒロは、「無意味なんかじゃない」と断言。
「今なら想いは届く」と力強く語り、イヲリの気持ちをまっすぐに受け止めます。
「一目会えるなら……お父さんに会いたい!」
イヲリがそう叫び、チヒロが昼彦とともに妖刀を解放した次の瞬間──
空間が裂け、飛宗の力が満ちる中、父・座村清市がふたりの前に現れたのです。



座村さんは、淵天&酌揺の玄力を梟で感知して、一瞬で登場!




このタイミング…完璧すぎて鳥肌!想いがちゃんと届いたってわかる演出が熱いよね~
カグラバチに登場するキャラクターについてもっと知りたい方は、キャラ紹介をどうぞ↓
第74話「夜明け」まとめ|記憶・再会そして想いの交差点
今回の注目ポイントまとめ!
- 幽が座村に“未来”の協力を持ちかける
- イヲリは記憶を改ざんされ、平凡な人生を選んだ
- 昼彦とチヒロが再び妖刀を構え激突寸前!
- イヲリの「会いたい」という想いが爆発
父、娘、そして剣士たちの想いが交差する瞬間──
妖刀三本がそろったこの空間で、何が始まるのか…目が離せません!




妖刀三つ巴!次の話が楽しみすぎる!
次回、75話の内容はこちら↓