
この記事は「薬屋のひとりごと」に登場する
上級妃の1人・里樹妃(リーシュ妃)についてまとめています。
「薄幸の姫君」とも呼ばれるほど不幸体質な里樹妃。
卯一族出身の彼女の壮絶な生い立ちを解説!
そして、気になる恋愛の行く末…
馬閃との関係性や結婚についても考察していきますよ◎
※ネタバレを多く含みます
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「薬屋のひとりごと」里樹妃を解説【卯一族・生い立ち】
里樹妃は14歳の少女(物語開始当初)で、上級妃の1人です。
先帝時代にたった9歳で妃入りをしています。
男女の関係性には疎く、
感情や考えがすぐに顔や態度に出てしまう
といった年相応の反応を見せることも。
後宮内ではいじめられていたり、
毒殺未遂事件に巻き込まれたり……
と何かと不幸な人物です。
里樹妃の不幸すぎる生い立ち
里樹妃は9歳にしてロリコン嗜好だった先帝の妃として
後宮入りを果たしますが、先帝崩御で未亡人になってしまいます。
未亡人となった後は出家し、実家の策略で南の太守の妾として
政略結婚をさせられそうになっていましたが、
慕っていた阿多妃(アードゥオ妃)と現帝の配慮によって、
再び現帝の妃として後宮入りへ。
しかし、先帝からはお手つきをされておらず、
現帝からも娘のように扱われていることから、
侍女からは「お飾りの妃」としていじめられることに。
里樹妃本人も大人しく気が弱い性格であり、
上級妃としても幼すぎるため、
侍女たちからのいじめをいじめとして認識できていない様子。
侍女たちからのいじめ・事件エピソード
- 園遊会での玉葉妃との衣装被り
- 食物アレルギーの青魚を食べさせられる
- 毒入りスープによる毒殺未遂事件
- 簪を奪われる
- 母の形見である銅鏡を奪われる(未遂)
青魚アレルギーや毒入りスープは
猫猫が気付いて解決に導いたおかげで、
里樹妃は大事に至らずに済んでいます。
他にも幼少期(物心がつく前)に、
ハチミツを食べたことで死にかけたという過去があります。

里樹妃は猫猫からも「薄幸の姫君」と呼ばれるほどの不幸体質で不遇のキャラクターになっています。
他の上級妃についてはこちらの記事で分かりやすく解説しています↓
卯の一族と父・卯柳との関係性


9歳という年齢で先帝の妃となった里樹妃は、
もともとは「名持ちの一族」の1つである「卯の一族」の生まれです。
一族が没落しかけていたため、
里樹妃は父・卯柳によってロリコン趣味のあった先帝へ嫁がされることに。
(政治的利用)
さらに卯柳は先帝崩御後に、南の太守の妾として政略結婚を設定しますが、
阿多妃と現帝によって卯柳の目論見は阻止され、
現帝の上級妃の1人として名を連ねることとなりました。
しかし、卯柳は里樹妃が阿多妃と現帝から
気に入られていることを認識していたことから、
上級妃として再び後宮入りを狙うために、
わざと妾になる政略結婚を仕組んだのではないか?
という疑惑が浮上してきます。
また、里樹妃は幼い頃に母親を亡くし、
父・卯柳からは自分の子供ではないと思われながら、
政治の道具として利用されてきた過去を持ちます。
卯柳には妾との間に里樹妃の異母姉がいますが、
里樹妃は父である卯柳自身に似ているともいえない風貌だったため、
里樹妃の母親が現帝と不倫していたと疑っているようなのです。
そこで里樹妃は猫猫に
「卯柳と本当の親子関係にあるのか」と調査を依頼します。
猫猫は里樹妃、卯柳、異母姉全員に
「前歯の本数が足りない」といった特徴が共通していることや、
卯柳も同じ青魚アレルギーを持っていたことから、
本当の親子であると見抜くのです。
食物アレルギーや「薬屋のひとりごと」シリーズ作品内に登場する用語解説集もどうぞ!↓
里樹妃と馬閃との関係性は?【出会い~結婚の申し出】
幼い頃から政治の道具として利用されてきた
複雑な家庭環境の里樹妃と、
女性が苦手でトラウマになっている馬閃。
馬閃はとあるきっかけで里樹妃に一目惚れをしますが、
里樹妃も何度も助けられていくうちに、
まっすぐ想いを伝えてくる馬閃に徐々に惹かれていきます。
自ら女性とは離れて暮らし、距離を取っていた馬閃ですが、
とあるエピソードをきっかけに里樹妃と急接近していくことに…。
★馬閃が里樹妃を助けた主なエピソード
- 盗賊に襲われている里樹妃を助ける
- 暴れる獅子を一撃で倒して里樹妃を庇う
- 幽閉先の塔から飛び降りた里樹妃を間一髪で救う
里樹妃を盗賊から救う
西都で行われるという皇弟の花嫁を選ぶ宴に
参加することになった里樹妃。
里樹妃と馬閃の間に接点ができたのは、
多くの后候補が集う宴の場へ移動していた夜でした。
なんと移動中の里樹妃が乗っていた馬車が
盗賊に襲われてしまうのです。
瞬時に護衛を務めていた馬閃は盗賊たちの腕や脚を折り、
里樹妃を危機から救いました。
里樹妃を暴れる獅子から救う
馬閃が里樹妃を盗賊たちから救ったのは
護衛として当然の行動でしたが、
いよいよ花嫁選びの場で2人は急接近します!
宴の最中、他の候補者から獅子を興奮させるような
フェロモンが配合された香水を吹きかけられる里樹妃。
その香水に反応した獅子は、
一直線に里樹妃へ向かい襲い始めたのです。
あまりにも突然のことで里樹妃は腰を抜かしてしまい、
一歩も動けなくなってしまいました。
このままでは獅子によって引き裂かれてしまう!
といった瞬間、里樹妃の前に飛び出したのは馬閃でした!
馬閃は里樹妃を庇うようにして獅子の急所を狙い、
一撃で倒してみせるという強さを見せつけます。
猫猫曰く、もしも馬閃に助け出されなかったら、
里樹妃は確実に死んでいたとのこと…。
獅子を倒した後、馬閃はうるうる涙でいっぱいの里樹妃と
初対面を果たしますが、馬閃は里樹妃に一目惚れ!!
里樹妃も命の危機から救ってくれた馬閃に良い印象を持ったようで、
これからお互いに信頼関係を築き、恋愛感情に変化していくことになるのです。
塔からの飛び降り自殺未遂と救出の報償
このまま里樹妃と馬閃は良い関係を続けていくと思われていた矢先、
里樹妃は月経が来ないことからあらぬ疑いをかけられて、
陰謀から後宮外にある塔に監禁されてしまいます。
自分自身の生い立ちや今までの侍女たちからのいじめ、
盗賊や獅子の襲撃によって、ただでさえ肉体的にも
精神的にも疲弊している里樹妃。
さらに閉じ込められているときに、
幻覚作用のある香を吸わされてしまい
もっと精神的に追い詰められていきました。
そして、昔から低かった自己肯定感はもうボロボロ…
神経衰弱に陥ってしまった里樹妃は
塔からの飛び降り自殺を決行してしまうのです!
しかし、このときも里樹妃の危機を救ったのは馬閃でした!
塔から飛び降りた里樹妃を間一髪で助け出した馬閃。
そして、里樹妃救出の報償として
「1年後に自身が望むものを1つ貰える権利」を馬閃に与えられるのでした。




里樹妃と馬閃の数あるエピソードの中でも、馬閃が飛び降りた里樹妃を救った場面は「薬屋のひとりごと」屈指の胸キュンエピソードとして人気なんです♡
里樹妃の心境の変化
里樹妃は幼い頃に母を亡くし、
一族のために政治の道具として利用されてきたことから、
元から大人しい性格も影響して自己肯定感は低く、
自分を卑下する場面も多い人物です。
しかし、馬閃が何度も身を挺して助け出す度に、
里樹妃は徐々に馬閃に惹かれていきます。
きっかけは馬閃の一目惚れだったとしても、
里樹妃の命の危機から何度も救ってくれた馬閃。
その度に掛けてくれた馬閃のまっすぐな言葉と
怪我を気にせず、勇気ある行動と姿に、
里樹妃は少しずつ勇気を貰うのでした。
ついに、塔から落下した際に満身創痍になりながらも
助けてくれた馬閃に、里樹妃は心惹かれていることを自覚していきます。
里樹妃の出家と一時的な別れ
里樹妃による塔からの飛び降り自殺は
馬閃の活躍によって未遂事件となったものの、
結果として里樹妃は責任をとる形で1年間出家することになります。
出家後は後宮に戻ることなく、そのまま実家に戻るとのこと。
ようやくお互いの気持ちに気が付いた2人ですが、
里樹妃は1年間紅梅館へ出家、馬閃は任務で都を離れるため、
離れ離れになることに……。
しかも、馬閃は里樹妃の出家先を教えて貰えていませんでした。




このまま離れ離れになって2人の関係性もなかったことになるのかと思いきや……これから里樹妃と馬閃の関係は急展開を迎えます!
馬閃との約束と結婚の申し出
出家先の紅梅館でアヒルの世話をしながら細々と暮らしている里樹妃。
そこへ壬氏からの命により馬閃が訪れたことで2人は再会。
馬閃は里樹妃へ「一緒に西都へ来てほしい」と告白するのですが、
里樹妃は今のままだとお荷物になる自分の状況を理解していて、
「行けない……でも本当は行きたい!」と答えました。
そして自信を持てるようになった頃に
「もう一度紅梅館へ迎えにきてほしい」と伝えます。
里樹妃の決意と自分への気持ちを理解した馬閃は、
現帝だけでなく、里樹妃も守ることを約束し、再び別れることに。
こうして運命的な再会を果たした里樹妃と馬閃の2人は、
結婚に向けてそれぞれの一族も巻き込んでいきます。
再会後、名持ちの一族の会合では、
馬閃の姉・麻美が里樹妃の祖父へ、
馬の一族として卯の一族の里樹妃へ縁談を持ち掛けたい旨の提案をします。
没落しかけている卯の一族にとって、
有力な馬の一族と結婚するのには何か裏があるのかもしれない。
里樹妃の祖父は馬の一族に対して疑問を抱きますが、
結果として結婚は保留となっているものの、
馬閃は里樹妃の婚約者候補として認められたのでした。
「薬屋のひとりごと」登場人物や「名持ちの一族」の関係性・相関図についてはこちらから↓
里樹妃と馬閃は結婚するの?【可能性大!】


里樹妃と馬閃は結婚するのかな?
結論から言うと、里樹妃と馬閃が結婚する可能性は高いです!
現帝が馬閃へ褒賞を与える猶予は1年間。
里樹妃が紅梅館に出家する期間も1年間。
さらに、現帝は馬閃へ褒賞の話を持ち掛ける前に、
「里樹妃にふさわしい男」について猫猫へ相談しています。
つまり、現帝は馬閃へ里樹妃を嫁がせようとしていると読み解けるのです。
「薬屋のひとりごと」里樹妃と馬閃のエピソードにこれからも大注目!
出家して後宮を離れたことで、
自分自身の人生を見つめ直す時間ができた里樹妃。
「薬屋のひとりごと」の主人公は猫猫ですが、
新たな人生の一歩を踏み出していこうと成長していく里樹妃も
もう1人の主人公としてふさわしいと思います!
武力や真面目な性格から基本的に高スペックな馬閃ですが、
里樹妃絡みだと不器用さが目立つシーンも見どころのひとつ。
公式カップルとして今後の展開に期待大ですね!
「薬屋のひとりごと」の漫画は2種類あるので
どっちを読んだらいいの~?と迷う方は、違いを解説しているこちらの記事も参考にどうぞ↓
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