
『カグラバチ』第73話「黎明」では、イヲリが抱えていた“嘘”と、父・座村の苦しい決断が描かれます。
英雄という名の重荷が、父娘を静かに引き裂いていく──。
そして物語は、チヒロたちの“始まり”へとつながっていきます。
前回・72話の記事はこちら↓
⇒第72話「未来」ネタバレ&感想
※ネタバレを含みますので、未読の方はご注意ください!
イヲリ、学校生活の嘘と隠していた“限界”
父・座村と過ごしていた頃のイヲリは、学校での様子を明るく話していました。
授業では「英雄の娘」としてチヤホヤされたと微笑み、「お父さんみたいな剣士になる」とクラスで話したとも語ります。
しかし、それはすべて嘘でした。
実際は、同級生に「人殺しの娘」と呼ばれ、教師からも「人殺しの血か」と囁かれる始末。
それでも、父に心配をかけたくない一心で黙っていたのです。





こんなに苦しんでたのに…笑って隠してたイヲリ、切ない!
落書き、嫌がらせ…町からの“拒絶”が始まっていた
ずいぶん前から、イヲリは家の前に捨てられたゴミを、父に気づかれないようにコッソリ掃除をしていました。
一方、座村も道場仲間からの態度や、町での噂に違和感を抱き始め…。
座村が近所で聞いたのは、“剣聖の罪”や“掃討作戦”の情報が、半年ほど前から町に広まり始めていたという事実。
英雄は実は大量殺人者ではないか──という噂が、じわじわと広がっていたのです。




事実を混ぜたデマが一番厄介!





幽の仕掛けが、ジワジワ効いてるみたい。
イヲリと別れる決断と座村の苦しみ
ある日、学校から早退したイヲリを迎えに行った座村は、無理して明るくふるまう娘に、何も言えません。
その夜、イヲリの部屋に入ろうとした時──
「もし中で、首をつっていたら…」という最悪の想像が頭をよぎります。
半年間、母を亡くした悲しみと差別に耐えながら、笑っていたイヲリ。
その苦しみの全てを受け止めきれなかった父は、娘を守るために“距離を取る”という選択をします。
イヲリは、母・イノリの妹のもとに預けられ、座村との生活は終わりを迎えました。




守りたい気持ちが強すぎて、離れるしかなかったんだね…切なすぎる決断。





第62話で登場したイヲリの母代わりの女性は、イノリの妹(神奈備所属)だったと判明したね!
六平国重の死と揺らぎ始める“未来”
その後、座村は「未来を守ってくれ」と、柴に国重やチヒロたちのことを託します。
しかし、六平国重は毘灼(幽)によって暗殺されてしまい、希望は大きく揺らぎます。
座村が国重の訃報を受けた頃、チヒロは血まみれの国重の遺体の前にいました。
これが、座村が“幽と接触した理由”であり、父娘の生活を終え、毘灼との関係が動き出す“黎明”だったのです。




ここからすべてが始まったんだね…父の選択がどれだけ重かったか、わかってしまう…
カグラバチに登場するキャラクターについてもっと知りたい方は、キャラ紹介をどうぞ↓
第73話「黎明」まとめ|父と娘の嘘と真実、そして分かれ道
今回の注目ポイントまとめ!
- イヲリは学校でイジメに遭っていたが、父に隠していた
- ゴミや落書きなど、町全体からの“拒絶”も始まっていた
- 座村はイヲリを遠ざける決断をし、父娘の生活が終わる
- 六平国重の死をきっかけに、座村が“次の道”を選び始める
イヲリの笑顔の裏にあった痛み、そして座村の“逃げない選択”。
ここから始まるのは、守るための戦いか、それとも──
静かに幕を閉じた父娘の時間は、物語の核心へとつながっていきます





幽がほとんど誘導していたと言ってもいいよね?幽の目的がいまいちハッキリしないような…。
次の74話の内容はこちら↓