全シリーズ累計発行部数3800万部突破の
大人気マンガ「薬屋のひとりごと」!
この記事では、薬屋のひとりごとに登場する
謎多き人物、楼蘭妃(ろうらんひ)について、
本当の正体や目的についてまとめています。
- 楼蘭妃ってどんな人物?
- 彼女の本当の正体や目的は?
- 子翠とは何か関係があるの?
という疑問を解決してきますね!
※ネタバレ含みますので注意
「薬屋のひとりごと」楼蘭妃の特徴
名前 | 楼蘭妃(ろうらんひ) |
---|---|
立場 | 上級妃「淑妃」 重臣・子昌の娘(子の一族) |
年齢 | 18歳(数え年) 猫猫と同年齢(2年目に出会う) |
特徴 | 髪型、化粧、服装が派手で華やか 無口で殆ど喋ることがなく謎が多い 緑と赤の見分けがつかないらしい? |
楼蘭妃(ろうらんひ)は、
後宮を去った阿多妃(あーどぅおひ)の
代わりとして柘榴宮(ざくろきゅう)に住むことになった上級妃の一人です。
奇抜で派手な服装と化粧をしており、
毎日のように装いを変えているので「変わり者」と呼ばれることも。
それに加え、殆ど喋ることが無いため、謎が多い人物となっています。
父親は、西方の豪族で先帝時代からの官僚でもある
子昌(ししょう)。
子昌は、「西の狸」、「腹黒」とも言われています。
楼蘭妃が初登場したのは何巻何話?
- 原作小説(ヒーロー文庫):2巻第3話「後宮教室」
- サンデー版(猫猫の後宮謎解き手帳):4巻第17話「後宮教室」
- スクエニ版(ビッグガンガン):5巻第23話「後宮教室」
楼蘭妃が初めて姿を現したのは、
猫猫(まおまお)が講師として上級妃向けの
妃教室(女の園の秘術)を開催した時でした。
他の上級妃が、講義内容に衝撃を受ける中、一人だけ平然としていたね~
「薬屋のひとりごと」楼蘭妃の正体は子翠!
楼蘭妃の正体は子翠(しすい)!
派手な容姿で、謎の妃として描かれていた楼蘭妃ですが、時折みせる明るい表情や大きな目などの特徴もあり、比べてみると子翠にそっくり!
猫猫は、最初から子翠には違和感を持っていましたが、楼蘭妃だという確信はありませんでした。
楼蘭妃の正体が判明したのは何巻何話?
- 原作小説(ヒーロー文庫):4巻第15話「砦」
- サンデー版(猫猫の後宮謎解き手帳):17巻第68話「神美」
- スクエニ版(ビッグガンガン):これから掲載
楼蘭の正体が、子翠だと判明したのは、
猫猫が拉致されて北方に連れて来られた時です。
楼蘭が神美(しぇんめい)と会話した際に、子翠の声だと猫猫が気づきました。
楼蘭妃(子翠)と翠苓の関係性と子一族の家系図
楼蘭妃(子翠)は、子(し)一族の出身ですが、家系がとても複雑です。
子一族の相関図をまとめてみました↓
- 楼蘭(子翠)の母は神美(しぇんめい)、父は子晶(ししょう)
- 楼蘭(子翠)と翠苓(すいれい)は異母姉妹
子翠は、上級官僚でもあり、地方の豪族・子一族の長でもある子晶と神美との子供です。
母・神美は、子本家出身。
父・子晶は、傍流(王母と同じ隠里出身)で才覚が認められ、神美と婚約することで本家の養子に入りました。
しかし、神美は政治的な人質として後宮に上級妃として入ることに。
(神美は、自分が人質として利用されていたとはこの時点で知りませんでした)
先帝は幼女趣味だったため、まだ幼い神美の侍女・大宝(たいほう)に手を出し、娘が産まれましたが、正式な子と認めらず、まだ去勢していなかった医官の子として処理され、追放されました。
先帝は、娘のことを気にかけており、信頼をよせる子晶に娘を託します。
子晶は先帝の娘と結婚し、子供(翠苓)ができました。
神美が下賜され戻ってきた時には、子晶の元には妻(先帝の娘)と翠苓がいましたが、神美は、先帝が自分より大宝を気に入っていたことが許せなく、しかも、その娘が自分の婚約者の妻となっていることに激怒し、先帝の娘を下女にし、子晶と結婚しました。
神美に酷い仕打ちを受けた前妻は、病気になり死亡しています。
神美は、翠苓に対しても、普段から暴力をふるっていました。
子晶は、神美のことを溺愛しており、何も言わず神美のいいなりになっていたのです。
楼蘭は、姉の翠苓のことが好きで慕っており、度々下女に変装して会いに行っていました。
翠苓の本当の名前は、「子」の字が入った子翠!楼蘭はあえて子翠と名乗っていました。
子翠の特長
名前 | 子翠(しすい) |
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立場 | 柘榴宮の下女 |
年齢 | 18歳(数え年) 猫猫と同年齢(2年目に出会う) |
特徴 | 背が高く、幼い顔立ち 明るく快活、人懐こい 無類の虫好き |
桜蘭妃は、子翠と名乗り柘榴宮の下女として働いていました。
明るく快活な性格で、無類の虫好きという変わり者で、猫猫とも気が合い、友人同士になっていきます。
子翠の時が、素の楼蘭だと思う~
子翠が初登場したのは何巻何話?
- 原作小説(ヒーロー文庫):3巻第2話「猫」
- サンデー版(猫猫の後宮謎解き手帳):8巻第32話「隊商」
- スクエニ版(ビッグガンガン):8巻第42話「猫」
猫猫が、玉葉妃の娘・鈴麗公主(りんりーひめ)が猫を追い駆けだした時に、子翠と初めて出会いました。
その後は、猫猫・小蘭・子翠の3人で一緒にアイスを食べたり、お風呂で湯女をしたりと仲良くなっていきます。
楼蘭妃(子翠)の目的と猫猫を誘拐した理由は?
楼蘭妃は、何故、後宮に来たのでしょうか?本当の目的とは?
また、猫猫を子の北部に連行した理由についてもまとめてみます。
楼蘭(子翠)の本当の目的とは
楼蘭が上級妃として後宮に来た理由は、
神美に送り込まれたからでした。
楼蘭が子翠(下女)となっていた理由は、
後宮内の情報を探るためです。
同じ背格好で華美な侍女を大勢従えて、いつでも楼蘭妃の影武者になれるようにしていたよ。
神美は、娘・楼蘭がが主上の子を産み、
国母になることを望んでいました。
憎い国を乗っ取り、現在の皇位継承者を全て排除し、滅ぼしたかったからです。
つまり、神美の怨恨目的のために桜蘭妃として送り込まれたのです。
しかし、楼蘭は、狂った母の思いどおりになるつもりはありませんでした。
母の協力をするふりをして後宮に来ましたが、主上の通いがあっても、鬼灯(ほおずき)やジャスミンティーや他の堕胎剤となるものを飲み妊娠を避けていたのです。
幼い頃から、母の人形のように扱われて来ましたが、ある時から神美の異常さに気づいていました。
楼蘭が下女のふりをして、姉・翠苓に会いに行った時、神美は自分の娘と気づかぬほどの精神状態になっており、実の娘にも全く関心がなくなっていました。
父・子晶も、母の行動を見て見ぬ振りをし、一族を巻き込むほどのクーデター計画に反対することもなく従っている始末。
楼蘭は、狂った母・神美が影で実権を持つ子一族は、すでに腐っており、取り返しのつかないところまで来ていることを知っており、飛発の製造場に火をつけて爆発させて、禁軍に対抗できなくし、子一族を終わらせる覚悟を持って自ら幕引きしました。
楼蘭(子翠)は、一族の中で犠牲となっていた子どもたちを普段から守っていて、一族が受けるであろう処罰から助けるために、猫猫や壬氏に託す言葉を残したよ…。
- 楼蘭(子翠)が後宮に来た理由:
皇帝一族を滅ぼすための役割として神美に送り込まれる - 楼蘭が子翠(下女)となっていた理由:
後宮内の情報収集のため - 楼蘭(子翠)の本当の目的:
子一族を一掃する
子翠が猫猫に近づき連行した理由は?
- 薬の知識があり、一連の流れを理解していると気づいたため
- 子供たちを託したかったため
子翠として、最初に猫猫と出会った時点では、猫猫を利用する意志はなかったと思いますが、仲良く過ごすうちに、彼女の薬の知識の多さや賢さに気づいていったと思います。
それ以外にも、医官に育てられた姉・翠苓に境遇が似ていることなど、気に入る要素が多かったようです。
「後は頼むね」
薬屋のひとりごと猫猫の後宮謎解き手帳18巻74話より引用
子翠は、子一族に巻き込まれた子どもたちに薬を飲ませて、全員死亡したことにし、猫猫に託しました。
代わりに猫猫は、壬氏から貰った簪を子翠に渡し、いつか返してと伝えたのです。
結果的に、猫猫を騙して連れて来たことになるけど、それだけ信頼できる友人だと判断していたんだと思う~
楼蘭妃の最後のシーンを解説!楼蘭舞台の幕引き
子一族が行ってきたことを背負い、終わらせる覚悟をした楼蘭妃(子翠)。
楼蘭は、一族の淫らな宴を楽しむ神美の部屋に乗り込み、閉じ込められ縛られていた翠苓を解放します。
そこで、初めてこれほどまでに普段から神美が翠苓を虐めていたことに気づく子晶。
その子晶に、楼蘭は笑顔で言いました。
最後くらい責任を取ってください…
父さまは狐の里の狸おやじです。
最後まで化かしていきましょう。父さまは、父さまのすべきことをしてください。
薬屋のひとりごと猫猫の後宮謎解き手帳18巻75話より引用
それを受け、子晶は子一族の長として、反逆者の責任を取る形で最後を演じきり、禁軍の剣を身体に受けました。
その後、楼蘭は、壬氏を脅す形で神美と翠苓がいる隠し部屋へと導きました。
神美が政治的な人質だったことや、今までの行いを暴露し、母の愚かな行動を嘲笑います。
激怒した神美は、我が娘・楼蘭に銃口を向け、本気で撃ちましたが…
新型の銃だったため、暴発し神美は亡くなりました。
楼蘭は、暴発することを予想していたみたいだけど、実際に引き金を引く母親の姿に驚きの目と、悲しい表情をしていたよ…
楼蘭は、最後に壬氏に2つの願いを託します。
それは…
- 一度死んだ者は見逃す
(翠苓のように母に追放され名を捨てたもの) - 母のために、皇帝の美しい顔に傷を付ける
でした。
楼蘭は、壬氏の右頬に母の鋭いつけ爪で傷を残しました。
壬氏の顔が、母が憎む先帝とそっくりだったからです。
楼蘭は、死に値する悪女を演じきり、扉を飛び出し
雪の降る中、武官の放った銃に撃たれ、高い城壁から落ちました。
彼女は、最後まで楼蘭舞台を演じきりました!「一度死んだ者は見逃す」というのは、毒を飲んだことにして仮死状態の子どもたちのことを助けるためでもあるよね。
楼蘭(子翠)のその後は?生きてる?
銃で撃たれ、砦から落ちた楼蘭(子翠)。
当然、死亡したと処理されましたが…
実は、銃で撃たれた時に、猫猫が胸元に差し込んだ簪に弾が当たっており一命を取り留めていたのです。
楼蘭(子翠)は、
玉藻(たまも)と名を変えて生きていました!
玉藻は、海を渡る際に、宝石商に猫猫から貰った簪(傷あり)を売り、食料と交換しています。
楼蘭(子翠)=玉藻
というのは、作者・日向夏さんのブログ「うりにっき」で明らかになっていますよ。
「玉藻(玉藻前)」は、狐の里出身らしい名だね!楼蘭(子翠)としての人生は終わったけど、これからは自由に新たな人生を歩んでほしいね~!猫猫が以前言っていた通り、巡り巡って壬氏の簪は、おそらく猫猫の元に届くと思う◎(伏線回収)
【薬屋のひとりごと】楼蘭妃の正体と目的まとめ
子一族の愚行をしっかり受け止め、終わらせた楼蘭。
最後は悪女を演じきり、姿を消しましたが、本来は普段の子翠そのものの明るく人懐こい少女だったに違いありません。
猫猫の友人でもあり、理解者でもありましたよね~
子翠がいなくなったのは、寂しいですが、これからも猫猫の周りには様々な人たちが登場していくでしょう。
薬屋のひとりごとの登場人物や相関図もチェック!↓