
「薬屋のひとりごと」は、
猫猫(まおまお)が薬や毒の知識で
宮中での難事件を解決していく物語。
ミステリー要素だけでなく、
登場人物たちの恋愛模様もあるので
幅広い年代におすすめの作品です。
主人公の猫猫や壬氏(じんし)以外にも
「薬屋のひとりごと」物語中には、
魅力的なキャラクターがたくさんいます。
この記事では「薬屋のひとりごと」に
登場する謎多き人物、翠苓(すいれい)について、
本当の正体や目的についてまとめています。
- 翠苓ってどんな人物?
- 翠苓の性別、本当の正体や目的は?
- 楼蘭妃(子翠)との関係は?
- 翠苓って死亡したの?
という疑問を解決してきますね!
※ネタバレを含みますので注意
アニメを観るならこちらがオススメ↓
「薬屋のひとりごと」翠苓の特徴
名前 | 翠苓(すいれい) |
---|---|
立場 | 外廷の官女 |
年齢 | 19歳(数え年) 猫猫よりも1歳上(2年目に出会う) |
特徴 | さっぱりとした顔立ちに高身長 中性的な雰囲気の男装の麗人 猫猫以上に薬や毒の知識が豊富 |
翠苓(すいれい)は、
外廷で仕えている官女の一人で
高身長とミステリアスな雰囲気が
特徴的な人物です。
高身長で、化粧っ気のない姿から
男性にも見えますが、翠苓の性別は女性。
猫猫(まおまお)と同じように
無気力な雰囲気を醸し出していて、
薬や毒の知識もあることから
猫猫とどこか似ているキャラクターでもあります。
外廷勤務となった猫猫へは、
挑発するような物言いをしますが、
的を射ているものばかり。
翠苓は空き地に薬草を植えたり、
不自由なく医局へ出入りできていたりと、
医官たちからも信頼されていました。
しかし、医官からは
「本来なら官女なんてやらなくてもいいのに…」
と言われているくらい、謎多き人物となっています。
また、翠苓は壬氏暗殺のために
暗躍した人物でもあります。

翠苓は猫猫とも、境遇や趣味の共通点が多いキャラクターだよ〜!
翠苓が初登場したのは何巻何話?
- 原作小説(ヒーロー文庫):2巻第1話「外廷勤務」
- サンデー版(猫猫の後宮謎解き手帳):4巻第14話「外廷勤務」
- スクエニ版(ビッグガンガン):5巻第22話「外廷勤務」
翠苓が初めて登場したのは、
猫猫が外廷勤務となり
他の官女たちによって囲まれた時でした。
猫猫の待遇に嫉妬を隠し切れない
官女たちの取り巻きの一人として登場。
僻む女官たちを退けようと
猫猫が言葉を発しても、
冷静で落ち着いた様子を見せていたのが、
一番高身長でさっぱりとした顔立ちの翠苓です。

思慮深く観察してくるようなクールな姿に、猫猫も印象的に思ったようだね〜
「薬屋のひとりごと」翠苓の正体は先帝の孫娘・子翠(しすい)
翠苓の正体は先帝の孫娘で
本当の名前は「子翠(しすい)」!
翠苓は「子の一族」子昌の娘で、
高貴な血を引く先帝の孫娘でもあります。
翠苓は、実は高貴な身分でありますが
先帝自身も公には認めていないため、
真実は隠されていました。
つまり、上級妃の一人・楼蘭妃の異母姉となります。

桜蘭妃は、あえて「子翠(姉)」の名を使っていたよ~
翠苓の正体が判明したのは何巻何話?
- 原作小説(ヒーロー文庫):4巻第15話「砦」
- サンデー版(猫猫の後宮謎解き手帳):17巻第68話「神美」
- スクエニ版(ビッグガンガン):第78話「砦」(15巻収録予定)
翠苓の正体が判明したのは、
猫猫が楼蘭妃(子翠)と翠苓によって
人質として拉致されたことが
きっかけになっています。
そこで、猫猫は翠苓から
衝撃の事実を聞かされたのでした。
- 翠苓と楼蘭妃(ろうらんひ)は異母姉妹
- 「子翠(しすい)」が翠苓の本当の名前
- 神美(しぇんめい)から酷い扱いを受けてきた
翠苓と楼蘭妃(子翠)・子の一族の関係性
楼蘭妃(子翠)は「子の一族」の出身で、
翠苓は楼蘭妃の異母姉であることから、
翠苓も「子の一族」の一員と言えます。
とても複雑なので、
誰でも簡単に分かるように
子の一族の相関図をまとめてみました↓

- 翠苓(すいれい)の母は先帝の娘、父は子晶(ししょう)
- 翠苓の祖母は大宝(たいほう)、祖父は先帝
- 翠苓と楼蘭妃(ろうらんひ)は異母姉妹
- 翠苓の本名は「子翠(しすい)」
翠苓は、子の一族の子晶を父親に持ち、
幼女趣味だった先帝の娘を母親に持つ人物。
父親の子晶は、子の一族の傍系出身でしたが、
後に本家の養子(婿入り)となります。
母親は幼女趣味を持っていた先帝の娘でした。
先帝は、のちに子晶の妻となる
神美の幼い侍女・大宝に手を出していたのです。
公には認められない事実であるため、
先帝ではなく医官の子供として密かに処理をさせますが、
先帝は娘(翠苓の母)のことを気にかけていました。
罪悪感でいっぱいだった先帝は、
娘を子晶に預け、適齢期になれば
娶ってほしいと伝えます。
結果として、子晶は先帝の娘を妻に迎え、
子供(翠苓)を産むのですが、
プライドを傷つけられた神美は
翠苓の本名「子翠」を取り上げてしまいます。
神美は当てつけとして、
楼蘭妃の幼名を「子翠」と名付けました。
しかし、楼蘭妃との仲は良好で、
楼蘭妃がわざわざ下女に変装して会いに行くほどなんだとか!

翠苓の出生の秘密は、複雑すぎる皇帝一族が大きく関係しているみいだよ!
翠苓と壬氏の関係
翠苓と壬氏(じんし)は従兄弟
壬氏は現皇帝と阿多妃(あーどぅお)の息子なので、
翠苓と壬氏は従兄弟同士という関係性になります。
ですが、壬氏は自分の生まれを詳しく知らないようです。
壬氏については、こちらの記事で詳しく紹介しています↓
翠苓の行動の理由と目的は?
翠苓はなぜ、壬氏暗殺未遂事件を起こしたのか?
なぜ、妹の楼蘭妃と一緒に猫猫を拉致したのか?
ここでは翠苓の作中での行動や本当の目的についてまとめていきます。
翠苓は壬氏の暗殺に失敗して自殺を図る
翠苓は祭祀の最中に、
事故と見せかけて壬氏を暗殺しようとしますが、
猫猫に見破られて計画の実行は失敗。
暗殺計画は、祭祀の最中に、
ワイヤーを固定しているものが壊れて、
上から柱が落ちてきて壬氏が死亡する
というものでした。
壬氏暗殺未遂事件の容疑者となった翠苓は、
毒物を飲んで自殺してしまいます。
死亡が確認された遺体は棺に入れられて、
後日火あぶりにされることに。
猫猫は不審に思い、棺の中を確認しますが、
棺に入っていたのは別の人物でした。
なんと驚いたことに、
翠苓は蘇りの薬を使って生き返っていたのです。
翠苓は多くの事件を裏で操っていた
猫猫と翠苓が出会ったのは外廷でしたが、
猫猫が作中内で解決してきた事件の中でも、
翠苓が裏で操っていたことが判明します。
翠苓が関わっていた事件は以下のとおり↓
- 礼部の浩然(こうねん)の殺害
- 浩然の後継者の殺害
- ワイヤーを固定する祭具と金具を作った彫金細工師の殺害
- 食糧庫のボヤ騒ぎ
- 祭具の紛失・盗難
これらの事件は不運な事故として処理されましたが、
猫猫は全てが繋がっていることに気が付きました。
死を偽装した翠苓は宦官として後宮入り
翠苓による壬氏の暗殺未遂事件後、
新たに宦官として男性が後宮入りします。
高身長で女性にしては低い声をしている翠苓が、
諜報工作活動のために後宮入りするには、
ちょうど良いタイミングでした。
ですが、「すごくきれいな宦官がいる」
と女官たちの間で話題に。
その後、楼蘭妃と一緒に猫猫を拉致します。
翠苓の本当の目的とは
翠苓の本当の目的は、
クーデターを起こした一族の罪から子供たちを守り、
猫猫へ子供たちを託すため。
幼い頃から神美に精神的に利用されており、
諜報工作活動をしていた翠苓は、楼蘭妃と協力していきます。
子供たちを子一族が引き起こすクーデターに巻き込んではいけません。
しかし、クーデターが失敗すれば、女子供問わず、全員が処罰されられます。
そこで、翠苓は猫猫に、蘇りの薬で
一度死んだ状態(仮死状態)の子供たちを
生き返らせてもらおうと計画を立てていました。
- 翠苓が外廷に仕えている理由:
蘇りの薬を完成させるため - 翠苓が宦官となっていた理由:
後宮内の情報収集と壬氏暗殺のため - 翠苓の本当の目的:
子一族の子供たちを守る
翠苓の最後は生きている?
子一族によるクーデターは壬氏と羅漢によって制圧。
夜襲の最中、子昌は殺害され、神美も死亡。
楼蘭妃は砦の屋上から飛び降り、生死不明。
翠苓は先帝の血を引いており、
精神的に追い詰められていた状況から
情状酌量の余地があると判断され、
処罰はされませんでした。
クーデター失敗後は生きているものの、
監視付きでの生活となってしまいました。
楼蘭妃との関係性や生死についてはこちらの記事がおすすめ!
【薬屋のひとりごと】翠苓の正体と目的まとめ
薬学の知識だけでなく、
独特の無気力風な雰囲気や
境遇すらも猫猫と似ている翠苓。
後宮に潜入するためには男装して宦官になるほど、
与えられた使命に忠実だった印象ですが、
実際は精神的にも追い詰められていた状況だったようです。
猫猫にはヒントとなるような事を言ったり、
一族の問題に巻き込んでしまったことへ
責任を感じていたりと、完全な悪役ではありませんでした。
悲しい過去を持ちながらも
生きているキャラが多いのが
「薬屋のひとりごと」だと思いますが、
これから翠苓は幸せになってほしい限りです……!
翠苓の今後の活躍に期待です!
薬屋のひとりごとの登場人物や相関図もチェック!↓
アニメを観るならこちらがオススメ↓