アフタヌーンで好評連載中の
市川春子による漫画『宝石の国』!
月人との交流や仲間との対立を経て
主人公・フォスがどう変化するのか
展開が気になっている方もいるのでは?
そこで今回は
特装版の内容、
感想や考察などをお届けします♪
『宝石の国』11巻の通常版と特装版との違い
市川春子『宝石の国』11巻通常版&特装版が7月20日(月)に発売されますので、お早めのご予約を!
特装版のケースと中身もちょっとお見せしちゃいます!
#宝石の国 #市川春子 #アフタヌーン pic.twitter.com/RxbRABHi5t— アフタヌーン (@afternoon_manga) June 16, 2020
漫画『宝石の国』の単行本には
通常版と特装版の2種類あることもあります。
今回の11巻でも特装版があり
今までの中でも豪華だと話題に!
通常版との違いは…
単行本に特典がついていること!
多くが非売品の特典になるので
後で購入しようとしても
ゲットできないこともあります…。
特装版の内容はこんな感じ♪↓
- 単行本11巻
- 豪華上製箱付き100P超小冊子
ハードカバー仕様の100P超小冊子は
世界観を図説で網羅!
キャラたちが普段身に着けている服装や
月人の服飾文化など魅力がたっぷり◎
より詳しく深く物語を楽しめそうです!
おまけ本というよりも
そのまま製品として販売できる内容みたい!
ファン必須のアイテムだね~!
絶対手に入れたくなるはず◎
11巻特装版の再販はあるの?
7月20日発売『宝石の国』11巻特装版の冊子見本が届きました! ケース付きのハードカバー仕様なので、再販には時間がかかります。ご予約はお早めに! pic.twitter.com/eU26PypnNn
— アフタヌーン (@afternoon_manga) July 7, 2020
こんな風に特装版は
すみずみまで市原先生がこだわってできた
豪華冊子付きなのですが……
SNS上で話題になっていたから
欲しくなったけど売り切ればかり…
再販・重版希望!
もう手に入らないのかな?
といった
お悩みをお持ちではありませんか?
人気すぎて書店によっては
売り切れってところもあるみたいだね
しかし公式Twitterによると…
再販の可能性は高いので
今のうちに再予約をしておくといいかも!
『宝石の国』11巻あらすじ・ストーリー紹介
前巻の10巻では
二百二十年が経過して
金剛に組み立てられたフォスが
「祈れ」と命じ、飛び掛かるといった
衝撃的な展開を迎えましたが……
フォスや金剛先生、宝石たちとの関係や
月に連れ去られた宝石の復元、
月人たちの本当の目的など…
多くの謎や伏線が残ったままです。
宝石や月人、アドミラビリス族の
将来がどうなっていくのか楽しみ!
月の技術でアンタークの復活ができるといいな♪
とりあえず絶体絶命なフォスと
金剛先生の「祈り」はどうなったのか
はやく続きを知りたい~~!
そこでここでは
11巻のストーリーを
ご紹介していきたいと思います♪
シンシャと対峙するのは
ボロボロになったフォス!
今回の表紙は
そんな2人の姿が目を惹きます。
もともとはシンシャのために
新しい仕事を探していたフォスが
悪役みたいな立ち位置にいるね…
フォスや月人たちに救いはあるのか…?
まずは11巻あらすじを紹介するよ~
宝石たちは、
フォスに誘われて月に向かった者たちと、
地上に残り、金剛先生と新たな関係を築こうとする者たちにわかれていた。地上の宝石に砕かれて二百二十年後、
金剛先生によって復元されたフォスは、
金剛に再度祈るように迫るも、地上の宝石に気づかれて追われる身となった。ルチルに見つかり絶体絶命のところに月より現れたのは、
「あの」宝石だった――。
『宝石の国』11巻の感想・考察
絶体絶命のフォスの元へパパラチアが救援へ!
祈れ、機械。僕のために。
遠い未来、不死のカラダを持つ宝石たちは、
主人公・フォスフォフィライトに誘われて月に
向かった者たちと、地上に残り、金剛先生と
新たな関係を築こうとする者たちにわかれていた。金剛先生を力ずくで祈らせようとしていたフォスは、
地上の宝石たちに気づかれて追われる身となり――。強くてもろくて美しい、戦う宝石たちの物語。
祈りを途中で止めてしまった金剛先生。
覆いかぶさる格好でフォスがもう一度
彼に起動するように命じるところから
物語はスタートします。
そのときのフォスの姿形は
お世辞にも主人公とはいえないものに…。
全身に細かいヒビが走り、
液状化した鉱物が身体から伸びる。
月人好みの薄荷色をしていた頃や
ラピス・ラズリの憂いを含んだ頃とは
大違いのそのフォルムにびっくり!
金剛の再起動が確認された月では
みんなが思い思いに過ごしています。
- みんなのアイドル・ダイヤ:最期までライブ
- ベニトとアレキちゃん:食堂で料理をつくる
- エイティ・フォー:バルバタと一緒に過ごす
- カンゴーム:エクメアに真相を聞かされる
- ゴーシェ:誰もいない静かな町を1人散策
エクメア曰く、
人間を祖とする月人・宝石・アドミラビリスは
同時に「無」へと向かってしまう
とのこと!
ようやく念願が叶う!というときに
ボルツがフォスを薙ぎ払い、
他の宝石たちも戦闘を開始します。
命からがら逃げ惑うフォス。
ぼろぼろの状態を狙ってきたのは……
すっかり病んでしまったルチル!
絶体絶命のフォスでしたが
パパラチアが月人と共に救援に!
すんでのところで助かったフォス…
でも人型ですらない変わり果てた姿に
泣いてしまう月人・セミが印象的だったよ~…
月人の正体や宝石を狙う理由は?
気になる方はこちらをチェック!↓
地上組VS月人側!元コンビ同士の因縁の対決は驚きの結果へ!
無事に回収できたフォスを
慎重に修復していく月人たち。
しかし、意識を浮上させた瞬間、
液状化させた腕で周りの人物を
真っ二つに切断していきます。
胴体や首をはねながら向かうは
エクメアと仲間たちがいる場所。
狂気に染まったフォスは
地上から戻ってきたときよりも
さらにかけ離れた存在になっていました。
そして全ての宝石を砕くために
ダイヤ、アレキ、ベニトと共に
もう一度地上に向かい、戦うことに…。
殺気立つ主人公サイドでしたが
地上組は穏やかな時間を過ごしながら
金剛の誕生日を祝う、対極的な状況。
幸せオーラ全開のさなか、
突如襲いかかる月側の宝石たち!
彼らに対抗するのは
かつて月人たちと一緒に戦った仲間たち。
その中でも
戦闘へのコンプレックスをもつダイヤと
元コンビでもある兄弟・ボルツとの戦い!
2人はお互いに変わったと思いながら
武器を振るいますが、その結果が衝撃的!
ここでもボルツの「兄ちゃん」呼びが炸裂!
2人の成長も見られる見どころだったよ~!
ダイヤとボルツの兄弟関係や
嫉妬・憎悪の理由など詳しく知りたい方はこちらからどうぞ♪↓
月人エクメアの思惑!フォスは人間を超えるのか?今後の展開を考察!
終始一貫してフォスの姿が痛々しく
不気味なフォルムが目につきます。
他の宝石たちと比べると
化け物じみた外見にぞっとしました。
物語の重要な鍵を握っているだろう
エクメアはとある場所でカンゴームに
金剛という機械に祈らせる条件を伝えます。
その条件とは…
- 金剛に人間と認められること
- 他力本願で祈らせること
それに金剛に無事に認識されるには
純粋な人間であるよりも疑似的な人間…
つまり、
宝石をもとにしてつくった人間の方が
最適で確実な方法であるようです。
さらにエクメアは話を続けます。
宝石たちだと金剛の認識は甘くなる、と。
そして、
今までの状況や待遇を見てきて
フォスフォフィライトがふさわしい
という考えに行きついたとのこと!
カンゴームをはじめとする宝石たちや
アドミラビリス族と敵であるはずの月人。
彼らからの協力を得ることで
立派な人間として成長したフォス。
けれどもエクメアが望むのはその先…
人間を超越してもらうことでした!
わたしたちが思う「人間」とは
見た目がだいぶ違うけど……
もうすでに人間を超えた存在になっているのかな?
人間を超えた存在っていうと
仏教要素の多いこの作品だと
「菩薩」になりそうだね~!
ここではじめに
おさらいしておきたいのが
金剛先生の本名(正式名称)!
9巻収録の65話『今日』では
金剛の正式名称が明らかになりました。
そこで明かされた本当の名前は…
『金剛大慈悲晶地蔵菩薩』!
こちらの「地蔵菩薩」は
地獄の王として有名な「閻魔大王」と
同一視されています。
※諸説あります。
ということは…
地蔵菩薩である金剛と
対になる「閻魔」が存在しているのでは…?
また、地蔵菩薩は
フォスの最終形態で考察されている
「弥勒菩薩とも関わりが深いです。
地蔵菩薩
菩薩の一つ。釈迦牟尼が没し,弥勒菩薩が出世成道するまでの無仏の五濁悪世にあって,六道に苦しむ衆生を教化救済する菩薩で,インドではバラモン教時代から日蔵,月蔵,天蔵などとともに,星宿の神として信仰されていた。これが仏教とともに中国に入り,十王思想と結びつき,末法思想が盛んになるにつれて,地蔵による救済を求める者が多くなった。日本にもこの段階で取入れられた。像容は普通,左手に宝珠を持ち,右手は与願印または錫杖を持ち,袈裟法衣を着けた比丘形で表現される。遺品として法隆寺の木像 (10世紀) ,伝香寺の木像 (13世紀前半) などが著名。
『ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典』より
エクメアは純真無垢なフォスを
「弥勒菩薩」のような存在にする
ということが目的なのではないか?
と考察できます。
※ここでご紹介した考察は一例です。
月に渡らずに残った宝石たちと対等な立場になった金剛の姿は!?
Twitter上でも「地獄」と称されているみたい…
今回は特に主人公の救われない感が
色濃く出ているようなストーリーで
「つらい」という一言ばかりだよ…!
狂気に満ちて純粋なフォスは懐かしい存在へ。
そして、エクメアの思惑とは…?
フォスの初期から現在に至るまで
変化のゆくえをまとめた記事はこちら!↓
特装版感想:フォスが作るはずだった博物誌みたいな図説は大満足アイテム
特装版に付いてくる図説は
上製箱に入ったハードカバー冊子!
外側も中の文章やイラストも
全てクオリティが高く、質感も最高◎
図説では
世界観や文化、各キャラクターたちを
スケッチイラストと一緒に紹介しています。
中でも
宝石たちの服装や武器、化粧品など
なかなか原作ストーリーでは語られない
裏設定が盛りだくさんでファン必見でした!
他にも物語のキーワードになりそうな
「流氷」のページは文字化けが酷く、
誰かの眼球が転がっているといった
さらに気になる謎も…。
収録されている内容はこんな感じ♪↓
- 長期休憩所
- 照明クラゲ
- 学校
- 都市外観
- 光食事
- 宝石用衣装
- 姫用衣装
- 六つの月
本来フォスが作るはずだった博物誌を
こんな形で手にすることができて
複雑な気持ちでいっぱい……
「流氷」と言えばアンターク!
こちらの記事では人気キャラの
アンタークについてご紹介しています~↓
フォスと月人と金剛先生の複雑な関係に大注目!今後に期待!
この記事では『宝石の国』の
特装版情報、感想・考察を
ご紹介してきました。
発売直後はTwitterなどSNS上でも
ずっと話題でもち切りだった様子から
注目度と人気の高さがうかがえます!
そんな今回のお話ですが…
エクメアをが中心の月人側の考えや
姫・カンゴームとの関係の裏側、
フォスの身体と精神に起こる変化など
今までの謎や伏線が明らかに…!
それに特装版図説では
物語を支える小道具や重要キャラなど
一つひとつ丁寧に解説されていました!
テンポのいいストーリー構成だから
飽きたりすることなく物語に
どっぷりと惹き込まれちゃうよ~♪
なかでも地上組の平和な日常シーンは
つらい展開続きでの癒し回でした~。
次巻12巻では
- いよいよ地上に行く意思を見せるエクメア
- 月にある純度の高い氷の層の謎
- 特装版図説にある流氷についてのページ
など、今回新たに出てきた謎が
回収されることを期待しています◎!
これまでに登場してきたキャラクターや
気になる性別などを知りたい方はこちらから!↓