大ヒット作品『進撃の巨人』では
人類が巨人に支配されていた「壁の中の世界」と
巨人や世界の謎が明らかになる「壁の外の世界」の
2つの物語が描かれています。
特に原作漫画の第23巻「マーレ編」からは
「壁の外の世界」のストーリーが始まり、
これまで人類VS巨人の戦いだったのが
壁内人類VS壁外人類の戦いとなっています。
そして、新章「マーレ編」で
巨人や世界観の成り立ち・歴史が
次々と明らかになっていくのでした。
エレンたちが暮らすパラディ島やマーレなど、一気に地名が増えてわかりづらいよ〜・・・
アルミンが幼い頃から憧れていた「壁の外の世界」の関係性は、想像していた以上に複雑なもので、難しく感じちゃうかも・・・?
そこで今回の記事では・・・
マーレとエルディアの関係性や世界の歴史、
マーレ人の目的、歴史の年表などについて
わかりやすく解説していきます~♪
超大型巨人や女型の巨人などのルーツやエルディア人の秘密についてもまとめていきますね!
※『進撃の巨人』原作マンガ最終話までのネタバレを多く含みます
『進撃の巨人』マーレとエルディアの歴史年表(時系列)まとめ
マーレ国とエルディア帝国は
一体どんな歴史を歩んできたのか…?
巨人の能力を使った戦いが描かれる
『進撃の巨人』において、
マーレとエルディアの歴史は
知っておきたい情報のひとつです。
ここでは二大勢力の歴史について
時系列ごとに簡単に解説していきます◎
歴史や世界の成り立ちを知っていれば、『進撃の巨人』をもっと深く楽しめるので、ぜひ参考にしてみてね!
まずはエルディア帝国と
マーレ国の古代の歴史について、
『進撃の巨人』作中で判明したものを
わかりやすく年表にまとめてみました◎↓
年号はパラディ島壁内で使われているものになっています!
年号 | 主な出来事 |
---|---|
2000年以上前 | 王家人類が世界を統治 |
1800年以上前 | 部族だった「エルディア」が他民族侵略・支配 |
奴隷ユミル・フリッツ(始祖ユミル)、「大地の悪魔」と契約 巨人化能力を手に入れる |
|
始祖ユミルの巨人の力を戦争に利用し、「エルディア帝国」を築く | |
王を庇い、始祖ユミル死亡 | |
始祖ユミルの体を娘のマリア、ローゼ、シーナに食べさせ、巨人の力を3つに分ける | |
エルディア帝国により「大国マーレ」滅亡 | |
大国マーレに代わり、エルディア帝国が大陸支配 | |
エルディア帝国、約1700年間他民族を弾圧 同時に「民族浄化」をおこなう |
|
145代王カール・フリッツ、「始祖の巨人」を継承 「戦鎚の巨人」のタイバー家、マーレの英雄と結託 「巨人大戦」勃発 |
|
エルディア帝国弱体化 | |
エルディアの内戦により、「七つの巨人」の力はマーレ政府の管理下へ | |
743年 | 145代王カール・フリッツ、多くのエルディア人を連れてパラディ島へ避難 |
三重の壁(ウォール・マリア、ローゼ、シーナ)を築く | |
「地鳴らし」宣言 実質の鎖国状態へ |
|
壁内エルディア人の記憶を改竄 | |
145代王カール・フリッツ、初代レイス王となる | |
非マーレ派のエルディア人はマーレ政府管理下のもと、収容区暮らしへ | |
790年頃 | ユミル、マーレ政府より楽園送りへ |
810~820年代 | アッカーマン一族と東洋人一族、壁内政府より追放 |
グリシャ、「エルディア復権派」の一員へ | |
825年頃 | ジーク誕生 |
832年 | ジークの密告により、マーレ治安当局が「エルディア復権派」を拘束、楽園送りへ |
マーレ治安当局エレン・クルーガーが「フクロウ」と明かす | |
グリシャ、「進撃の巨人」を継承 | |
842年 | フリーダ・レイス、「始祖の巨人」を継承 |
ジーク、「獣の巨人」を継承 | |
844年 | ライナー、「鎧の巨人」を継承 ベルトルト、「超大型巨人」を継承 アニ、「女型の巨人」を継承 マルセル「顎の巨人」を継承 |
845年 | ライナー、ベルトルト、アニ、マルセル、パラディ島上陸 |
ユミル、「顎の巨人」を継承 | |
グリシャ、「始祖の巨人」を奪う | |
エレン、父グリシャを捕食 「始祖の巨人」と「進撃の巨人」を継承 |
|
850年 | アルミン、「超大型巨人」を継承 |
エレンの家の地下室で、壁外人類の存在が判明 | |
マーレと中東連合国、戦争勃発 | |
851~853年 | マーレ、パラディ島調査のため調査船派遣 |
反マーレ体制派、調査兵団と接触 | |
ヒィズル国とパラディ島、国交締結 | |
調査兵団、マーレ上陸 | |
854年 | マーレと中東連合国戦争、マーレが勝利 |
エレン、「戦鎚の巨人」を奪う | |
ジークの脊髄液入りワイン、「叫び」により多数巨人化 | |
ファルコ、「顎の巨人」を継承 | |
エレンとジーク、「道」到達 | |
エレン、「地鳴らし」発動 | |
天と地の戦い |
こうして見ると、随分長い間、始祖ユミルは死んでからも、たった1人で巨人を創り続けていたんだね・・・
巨人化能力の継承関係図や
主要人物の王家との繋がりなど・・・
相関図を使ってわかりやすく解説しています!↓
エレンの地ならしについては、こちらの記事で詳しくまとめています↓
『進撃の巨人』マーレとエルディアの関係性を解説
マーレ国とは「マーレ編」で
存在が明らかになった国家で、
ライナーやベルトルト、アニが
生まれ育った場所になっています。
もう一つのエルディア帝国は
かつて栄えた大国であり、
大陸の支配者でもある場所です。
結論からお伝えすると・・・
エルディア帝国は滅亡していますが、
エルディア人の血は現代まで受け継がれていました!
エルディア人って進撃キャラだと誰になるの?
どうやって血を受け継いできたの?
確かにわからないことばかりだけど、これを読めば大丈夫!という内容を簡単にお伝えしていくよ!
それでは、物語中盤から登場する、
「マーレ国」と「エルディア帝国」の解説や
二大勢力の関係性についてまとめていきます。
あわせて重要なキーワードについても
簡単にまとめてみましたので
参考にしてみてくださいね〜♪
「壁の外の人類」マーレ国とマーレ人
エレンたちが暮らしている
「壁の中の世界」に比べて
「壁の外の世界」は・・・
エレンたちが思っていたよりも広く、
マーレ国や中東連合国、ヒィズル国など
たくさんの国や地域がありました。
東洋にある国で
エレンたちが暮らすパラディ島の友好国。
エルディア帝国と同盟を結んでいた。
ミカサのルーツでもある場所で、
モチーフは日出ずる国の「日本」。
そして『進撃の巨人』を語るうえで忘れられないのがマーレ国!↓
「壁の外の世界」の中でもマーレ国は
軍事的に発展している文明国で、
巨人の力を利用して侵略や戦争を
おこなっている国になっています。
作中でもエレンたちが暮らす壁内よりも
壁外にある文明の存在が伏線として
描かれていたこともあるので、
気付いていた読者さんも多いはず!
マーレ国の文明レベルはこんな感じ!↓
- 写真・活版技術
- 車・飛行艇の利用
- 軍艦・軍用飛行機の運用
- コーヒーや煙草などの嗜好品の流通
こうして見ると・・・
エレンの暮らしていたパラディ島よりも
マーレ国の文明レベルは高いことが
一目でわかるかと思います。
どうやらマーレ国は
19世紀後半~20世紀前半の
現実世界がモデルとなっているとのこと!
『進撃の巨人』作中に登場する、
主なマーレ人キャラクターはこちら!↓
- テオ・マガト
- イェレナ
『進撃の巨人』の序盤の舞台となっているパラディ島については、後ほど解説していきますね!
エルディア帝国とエルディア人
エルディア帝国はかつて存在した国なので
『進撃の巨人』本編では過去の国家として
登場しています。
本編内では大陸を支配している勢力が
マーレ国になっていますが・・・
マーレ国の前に大陸を支配していたのが
エルディア帝国(古代エルディア帝国)です。
かつて栄えていたエルディア帝国は
元々は部族のような存在でしたが、
始祖ユミルの巨人化能力を利用して
他の国を侵略・支配下に置きながら
巨大な帝国を築き上げていきます。
始祖ユミルが巨人化能力を手に入れる前から、
マーレとエルディアは戦争状態にありましたが、
未知の存在・巨人の戦力が決め手となり、
マーレはエルディアに支配されるように…。
ここで一度古代マーレ国の勢力は衰退の道を辿ります
巨人の力は普通の人間と比べられないくらい、強大なものだったんだね
そして、始祖ユミルの死後も
エルディア帝国が大陸を支配するために
巨人化能力を「九つの巨人」に分けて、
エルディア人に引き継がせていきました。
しかも、約1700年間、エルディア帝国は
他民族・国家を弾圧・支配しながら、
エルディア人の血を絶やさないように
「民族浄化」をおこなっていくのです。
どうしても巨人の力を独占したい!
長い間大陸を支配するには人数が必要!
ということで、エルディア人の子どもを
マーレ人などの他の民族にも産ませて
次々と増やしていきます。
子どもはエルディア人として生きるので
マーレ人たちは自分の子孫を残せず、
次々と衰退していくのでした。
だから、始祖ユミルの血を引くエルディア人たちは、「ユミルの民」と呼ばれることもあるみたい!
混血でもエルディア人の血が流れていれば、巨人化できるので、エルディア人認定されるんだって
長い間、他民族を迫害してきた民族浄化は
マーレ人の憎悪を燃やし続けていきました。
簡単にまとめると・・・
始祖ユミルの血を引くエルディア人は
巨人化できる人種である。
つまり、物語初期から登場する
「無垢の巨人」や巨人化能力者たちは、
エルディア人であるということになります。
エレンとライナーたちは
生まれた場所が違うだけの、
同じエルディア人だったのです。
『進撃の巨人』作中に登場する、
主なエルディア人キャラクターはこちら!↓
- フリッツ家
- レイス家
- エレン・イェーガー
- アルミン・アルレルト
- ジャン・キルシュタイン
- コニー・スプリンガー
- サシャ・ブラウス
- エルヴィン・スミス
- ハンジ・ゾエ
- ライナー・ブラウン
- ベルトルト・フーバー
- アニ・レオンハート
- グリシャ・イェーガー
- ジーク・イェーガー
- ピーク・フィンガー
- ガリアード兄弟
- ユミル
- ガビ・ブラウン
- タイバー家
『進撃の巨人』の登場人物について
こちらで詳しくまとめています~!↓
マーレとエルディアは敵対関係
エルディア人:巨人になることができる
といった違いがある2つの人種ですが
『進撃の巨人』の作中からもわかる通り、
マーレとエルディアは敵対関係にあります。
エルディア帝国はマーレ国を
巨人の力を使って侵略・弾圧、
「民族浄化」をおこなったことにより、
マーレ人たちは憎しみを重ねていました。
人口を増やして勢力を大きくするために、「民族浄化」で手っ取り早く他民族にエルディア人の子孫をつくらせたんだって
これならマーレ人が憎しみ続けるのもわかる気がするよ・・・
しかし、そんな中、
敵対関係にあるマーレにとって
ある時、チャンスが訪れます。
長い間、弾圧に耐え忍んだマーレ人は、
「始祖の巨人」の継承者・145代フリッツ王、
「戦鎚の巨人」の継承者・エルディア貴族のタイバー家
といった強力な人物たちと裏で結託。
密かにおこなっていた内部工作が実を結び、
エルディアの内戦を引き起こすことに成功!
そして、ついに「巨人大戦」が勃発し、
エルディア帝国は弱体化の道へ・・・!
さらにマーレは強大なエルディア帝国を
間接的に崩壊させただけではなく……
エルディアが長らく支配していた
「九つの巨人」のうちの「七つの巨人」を奪い、
エルディアに代わって大陸を支配していきます。
マーレによる支配から逃れ、
平和を保つためにエルディア人の多くは
「パラディ島」に避難することにしますが、
支配していた大陸のマーレ国には
取り残されたエルディア人もいたのです。
マーレ国に残された人々は
マーレ政府から差別・迫害を受け、
強制収容区での暮らしを強いられることに。
マーレ人とエルディア人は大昔から戦争状態にあって、お互いに憎しみ合っている関係になっているみたい・・・
マーレとエルディアが和解できるときは来るのかな?
「壁の中の世界」パラディ島
「パラディ島」は
主人公エレンたちが暮らす場所で、
「壁の中の世界」として描かれています。
パラディ島の内陸部は
マリア、ローゼ、シーナの
3重の壁に囲まれていて、
巨人の侵入を防いでいました。
さらにカール・フリッツは
「不戦の契り」を始祖の巨人と交わすことで
壁内の平和やレイス家による政治を
今まで築きあげてきたのです。
しかし、壁内人類たちは、
巨人によって壁外人類は滅亡した
という歴史を信じていますが…
実際は、パラディ島はマーレ国から
少し離れた場所に位置する離島で、
マーレ国は「楽園送り」として
巨人化させたエルディア人の罪人を
送り込む場所として利用していました。
また、パラディ島の地下には
立体機動装置に使用するガスといった
鉱物燃料がたくさん眠っているので、
マーレ国以外の壁外にある国からも
資源を狙われているようです。
物語が進むにつれて、「壁外人類は滅亡した」という壁内の常識は偽の記憶だったことが明らかに!
パラディ島の文明レベルは
マーレ国などの壁外国家と比べて、
非常に遅れているようです。
産業革命はまだまだ始まっておらず、
電気や軍事技術も発展していません。
現実世界でいうと、中世ヨーロッパの暮らしに相当するかも・・・?
『進撃の巨人』作中でパラディ島に暮らす
主なキャラクターはこちら!↓
- エレン・イェーガー
- ミカサ・アッカーマン
- アルミン・アルレルト
- ジャン・キルシュタイン
- コニー・スプリンガー
- サシャ・ブラウス
- エルヴィン・スミス
- リヴァイ・アッカーマン
- ケニー・アッカーマン
- ハンジ・ゾエ
パラディ島とマーレの位置関係や世界地図を
知りたい方はこちらの記事をどうぞ↓
マーレの戦士・戦士候補生
「マーレの戦士」とは、
強制収容区で暮らしている
マーレ国エルディア人たちによる
「九つの巨人」を継承した兵士のこと。
マーレの戦士になれば
「名誉マーレ人」となり、
自由に暮らせるようになります。
マーレの戦士や戦士候補生は
巨人化できるエルディア人のみですが、
指揮官はマーレ人になっています。
- テオ・マガト
マーレの戦士
- ジーク・イェーガー(獣の巨人)
- ライナー・ブラウン(鎧の巨人)
- ポルコ・ガリアード(顎の巨人)
- ピーク・フィンガー(車力の巨人)
- マルセル・ガリアード(旧・顎の巨人)
- アニ・レオンハート(女型の巨人)
- ベルトルト・フーバー(超大型巨人)
戦士候補生
- ファルコ・グライス
- ガビ・ブラウン
- コルト・グライス
- ウド
- ゾフィア
マーレの戦士たちは
「始祖の巨人」を奪還するために
パラディ島への潜入や襲撃を
おこないました。
エルディア復権派
「エルディア復権派」とは、
マーレで暮らすエルディア人による
マーレ政府反体制地下組織です。
マーレ治安当局の内通者である
「フクロウ」によって組織され、
「始祖の巨人」奪還を目標としていました。
最終目標はエルディアの自由奪還。
「フクロウ」の正体は・・・
マーレ治安当局の職員でもあり、
「進撃の巨人」の継承者でもある
エレン・クルーガー!
しかし、グリシャの息子である、
ジークによってマーレ治安当局へ密告され
メンバー全員が巨人化させられ楽園送りに。
原作で明らかになっている
エルディア復権派メンバーはこちら!↓
- エレン・クルーガー
- グリシャ・イェーガー
- ダイナ・フリッツ
- グライス
「九つの巨人」の継承者や特徴について
詳しく解説している記事も要チェック!↓
『進撃の巨人』巨人の力とマーレ・エルディア歴史まとめ
この記事では
巨人化能力のきっかけとなった、
マーレとエルディアの関係性や
『進撃の巨人』世界の歴史について
わかりやすく解説してきました。
マーレ人とエルディア人は
『進撃の巨人』を語るうえで、
忘れてはならない存在でした。
物語が進むにつれて、
エレンたち壁内人類にとって
巨人たちは同じエルディア人であり、
条件が揃えば誰でも巨人になる
といった事実が明らかになります。
人類VS巨人の戦いから
壁内人類VS壁外人類へ。
手に汗握る展開続きできっとドキドキするはず!!
マーレとエルディアの歴史は
奥が深く、リアルに作り込まれているので
何度読んでもずっと楽しめる作品になっています♪
予想を裏切る展開が続くところも
『進撃の巨人』の魅力の1つ!◎
ぜひこの機会に読んでみてはいかがですか?↓