話題のマンガ
「天国大魔境」。
人気作品となっていますが、構成が独特なため、少し複雑になっている部分もあり
- 「天国編」と「魔境編」の関係は、どうなっているの?
- 時系列が複雑で理解できない…
と迷う方もいらっしゃると思います。
そこで、この記事では「天国編」と「魔境編」の時系列を年表にしてまとめました!
併せて外の世界の状況も解説していきます~
ネタバレを多く含みます。まだ天国大魔境を読み進めていない方は注意!
※10巻までの内容を含みます
『天国大魔境』時系列年表まとめ!世界の状況をわかりやすく解説
年数 | 出来事 |
---|---|
1945年4月20日 | 「高原学園長」上仲詩乃生誕(8巻47話) |
1995年 | 高原学園設立(8巻47話) |
2000年 | ミーナが小惑星衝突を予言(8巻46話) |
2000年~2006年 | シェルターを含む学園の新施設を 鹿児島県鹿児島郡のいずくえの島(烏之衣島)に設立(8巻46話、10巻56話) |
2018年5月7日 (天栄12年) |
アスラが自死(3巻15話) |
2019年4月1日 (天栄13年) |
暴力団(便利屋)のボス?・弓月が 支援団体(弱者ビジネス)を作るようトールにアドバイス(10巻58話) |
2023年 (天栄17年) |
小惑星(2023VR8)が突如地球に接近(7巻42話) |
2023年10月16日 (天栄17年) |
タラオ病死(3巻15話) |
2024年5月頃 (天栄18年・令和6年) |
本格的に日本に宅配ロボットが導入される(10巻59話) |
2024年6月12日 (天栄18年・令和6年) |
中一の稲崎露敏(ロビン)が幼稚園児の妹・真凜の面倒をみている様子が描かれる (10巻58話) |
2024年7月前後 (天栄18年・令和6年) |
トキオ出産。子供のクローンも誕生(5巻30話) この年に生まれたと聞いているとマルが発言している(3巻14話) |
2024年7月17日 (天栄18年・令和6年) |
「戦士」によるテロ実行。 惑星衝突回避作戦のひとつを阻止(7巻41話) |
2024年7月26日 (天栄18年・令和6年) |
自衛隊に施設が空爆される(6巻36話) 「ノア計画」の実行。生徒たちの一部が保護される(7巻38話) 一部の生徒と職員は学園内に残る(8巻46話) ナタの身体に園長の脳を移植(8巻47話) ナタの脳は端末ロボットに(10巻57話) |
2024年11月10~11日 (天栄18年・令和6年) |
トールが弁護士一家殺害(10巻59話) |
2024年11月11日 午前2時14分 (天栄18年・令和6年) |
小惑星が欧州付近に衝突 【大災害】日本では大地震が発生 『お迎えの日』(7巻43話) |
2027年前後? |
猿渡と青島が元・奈良施設に関西復興相立ち上げ 生徒たちの一部(コナ・トキオ・ヤマト・ミチカ・クク・オーマ・ナタ(ロボ)・ライマ・ハニ・?・モモイカ)も一緒に暮らす (10巻57話) |
2034年9月20日 | 竹原春希が人食いに襲われ重傷を負う 春希の脳が姉・桐子に移植される(2巻9話) 稲崎露敏が行方不明に(2巻10話) マル自警団で働く(3巻14話) |
2035年・2036年前後 | 青島裕子とヤマトが元・奈良施設(関西復興省)で一緒に暮らす |
2039年前後 | キルコの事務所にミクラが訪れ、マルを託し死亡 キルコとマルの旅が始まる(1巻7話) |
2039年11月6日~7日 | 迫田死亡(9巻55話) キルコとマルがナタ(ロボット)と合流 一旦大阪を目指す(10巻57話) |
「天国編」と「魔境編」が交互に展開している「天国大魔境」ですが、
大災害前の「天国編」と
大災害後の「魔境編」の
時系列で分かれています。
時系列年表の中でも特に注目したい出来事について解説していきます!
学園長生誕と学園設立
高原学園の学園長・上仲詩乃は、1945年に生まれ1995年に高原学園を設立しています。
2024年時点では全国に20箇所の施設・分室を展開。
「人間の心が自然であることが何よりの富」
をスローガンに利己主義的な現代社会を
「地獄」と断じ、
「倫理の壁を超え救えるものを救う」ことを実行しようとしていました。
「天国大魔境」の舞台のひとつであるトキオ達が生活していた「施設」は、高原学園の施設のひとつとなっており、
鹿児島県鹿児島郡のいずくえの島(烏之衣島)に設立されました。
学園長については、こちらの記事で詳しくまとめています↓
AI・ミーナ(i373)の予言
2000年にミーナは
という予言を出します。
ミーナは、高原学園は学園長・上仲詩乃の盟友である大手企業の社長令嬢の今永美咲からの潤沢な資金援助から開発された、「高性能AI」です。
小惑星衝突はただのミーナの予言ですが高性能AIが出した演算結果でもあるため、学園長は「お迎えの日」と称して信じ、衝突に備え準備します。
学園(いずくえの島)施設の状況を解説
- クローン植物やクローン肉が食料(主に奈良・茨城施設で研究)
- 気温や気候が一定に管理されている
- AIミーナが施設全体を監視・教育
- プール部分がシェルターとなっている
いずれ訪れる隕石の衝突に備えて作られたのが
トキオ達が暮らしていた学園の巨大施設で、
プール部分がシェルターとなっています。
クローン植物やクローン肉により「誰も飢えない」
あらゆる免疫を備えた病気のない「新人類」による
性差の概念すらない、学園の理想を具現化した施設となっています。
施設内はミーナにより監視され、園長を始めとする職員に管理されていますが、
気温や気候すらも一定に調整されており、施設はまさに学園長の「天国」とも言える環境を作り上げていました。
学園の生徒たちは、提供された精子と卵子から誕生しています。
ミーナが人工子宮で産みました。
生徒たちの出生の秘密や遺伝子については、こちらも参考にどうぞ↓
トキオの妊娠とマルの生誕
施設内の生徒であるコナとトキオとの間に、子供が生まれます。
男女の区別や性の概念も教えられていないトキオの妊娠は、園長達に衝撃を与えました!
園長は自らの寿命をクリアするため、子供の体を手に入れるため脳の移植を計画しますが、
指示を受けた医師の猿渡は悩み、脳移植をするための子供のクローンを作ります。
しかし施設が空爆された際の混乱で、どちらが本当の子でどちらがクローンか、わからなくなってしまいます。
足の裏に○がある子⇒外の世界へ
猿渡が片方の子の足の裏に目印として「◯」を付け、
トキオの元には印が付いていない子を返し、
「◯」が付いた子は、施設の職員に連れられ外の世界に出ています。
この年に産まれたとされるトキオにそっくりなマルは、二人のうちのどちらかだと考察できます。
マルという名前は「◯」から来てるのかも?
隕石衝突回避計画を妨害した「戦士」
ミーナは生徒以外にも、
「戦士」と呼ばれる別の生命体を生み出しています。
惑星衝突回避作戦を阻止するテロ要員として登場し、全部で8体います。
外見は人間とは違い、顔が無く、赤ん坊の時は下半身が魚のようになっていました。
成長すると人間と似た身体になりますが、目はひとつで口はありません。
背中から翼を生やすことができ、飛行能力を持っています。
テロ作戦を実行してからの詳細は不明!
施設が空爆され生徒たちの一部が保護される
テロ集団と目された学園施設が、自衛隊により空爆・破壊された後、生徒達の行方は3つに分かれていくこととなります。
空爆によって壁にできた穴を利用し4人の生徒が施設から脱出した際、
以前から計画されていた「ノア計画」を青島裕子が実行し、4人を保護。
その後、自衛隊が突入し、施設から生徒の大半を保護。
一部の生徒と教師が発見されず、施設に残りました。
【青島裕子が保護した生徒】
- ミミヒメ
- シロ
- タカ
- アンズ
【施設に残った生徒・教師】
- トキオ
- コナ
- トキオとコナの子(ヤマト)
- ミチカ
- オーマ
- クク
- 猿渡照彦
- 上仲永吉
【自衛隊に保護された生徒】
- マコ
- ナタ
- サクヤ
- イワ
- ナナキ
- その他の3~5期生
- トキオとコナの子(マル)
春希の頭に桐子の脳が移植されキルコ誕生
大地震から10年後、東京の浅草で”人食い”に襲われた春希が姉・桐子の体に脳を移植されます。
その後キルコと名乗り便利屋をしながら脳を移植した医者・迫田と兄貴分だったロビンを探す決心をします。
マルとキルコの「天国を探す旅」が始まる
キルコが誕生してから5年後、全身に黒い痣が出る謎の病気を発症したミクラさんがマルを連れ訪れます。
キル光線とマルをキルコに託し、ミクラさんは死亡。
ミクラさんの遺言でもある
「マルを守って、天国へ」という依頼を果たすため、
天国を目指し二人の旅が始まることに!
魔境編の現世界はどうなっている?
ここでは、惑星衝突後の「魔境編」の世界状況はどうなっているのか、ポイントとなる部分を解説していきます。
「大災害」日本では震度7の地震がおこる
惑星衝突後、日本では震度7の大地震の他、
異常気象による寒冷化が続いたため、日本の人口の大半は飢えや伝染病で死亡することとなりました。
この出来事を「大災害」といいます。
ヒルコの出現
惑星衝突後、各地に”人食い”とも呼ばれる「ヒルコ」が出現するようになります。
巨大な鳥のようなものから姿を消すものなど様々ですが、「人間を捕食する」化け物が登場し人々を襲い出しました。
ヒルコの多くの正体については、学園から各地へと移動した生徒達だと思われます。
ヒルコについての詳細は
こちらでまとめています↓
「前文明」と現代世界
2039年となる現代世界では、「大災害」前の時代のことを
「前文明」と呼ぶようになっています。
物資が足りない状況が続いており、
人々は、前文明の資源をあさり、再利用し生活するのが一般的。
若い世代は、前文明時代の法や秩序の概念が無いため、「無法世代」と呼ばれることもあるそう…。
一部の集落では、自給自足をしているエリアや、
自警団などが発達している場所もあります。
2028年頃、
大阪に「新天国」と呼ばれる町ができます。
守りが固く、「ゲスト」になるだけで何日もかかりますが、
その分、治安が良い町です。
キルコが育った浅草の「船山孤児院」が、
この町で復活しているよう?
復興省と封印部隊
封印部隊…ヒルコをおまじないで封印しようとする部隊
復興省とは、災害前の技術・文化を再利用し町を復興しようとしている組織です。
茨城と奈良の栄えた町で確認されており、同じ制服を着て地域を管理する役場のような機能をしています。
復興のために技術や知識を持った人間を拉致しているとも噂されている集団で、当初は実在しているかも怪しまれた団体でしたが…
10巻56~57話で、高原学園の分室
奈良施設と茨城施設だった場所ににそれぞれ関西復興省と茨城復興省の2拠点があると明らかになりました。
元々は、高原学園のクローン肉や植物の研究所だった施設で、
大災害後の本土での天国の拠点になるはずだった場所。
猿渡照彦と青島裕子が最初に関西復興省を立ち上げました。
封印部隊とは「おまじないでヒルコを封印する部隊」。
関西復興省に属しており、「巫女(モモイカ)」の能力でヒルコを仮死状態にすることができるようす?
モモイカは、島から脱出した生徒の一人ということがわかっています。
マルに対し「僕らの敵だよ~。」と言う発言が気になるところ…。
モモイカは5期生だと思われます~。
「天国編」と「魔境編」には10年間の開きがある
島の施設内がメインとなる「天国編」。
マルとキルコの旅がメインとなる「魔境編」と呼ばれています。
年表通り、時系列では大災害の前後で分かれています。
漫画のストーリーは、交互に登場するため
少しわかりづらいです。
ふたつの話には10年間の開きがありましたが、
10巻から少しずつ空白期間の出来事が明らかになってきています。
年表や世界の様子を確認しながら、
読み進めてみると、また楽しめると思います~!
天国大魔境に登場するキャラクターについても
おさえておきましょう~↓