不老不死の仙薬があるとされ、
謎の生き物がいる島が舞台となる漫画「地獄楽」。
巨大な化け物が登場したり人間に花が咲いたりと、
ダークファンタジー要素が盛りだくさんな作品ですが、
少しわかりにくい言葉が登場することも。
そこでこの記事では
「地獄楽」のオリジナル用語をまとめました。
「タオ」「島(こたく)」「神仙郷 (しんせんきょう)」といった、
「地獄楽」に登場する用語について、解説していきます~♪
※ネタバレ含みますのでご注意ください
「地獄楽」用語解説まとめ
まずは「山田浅ェ門」や「石隠れの里」など、
画眉丸と佐切に関係する用語から見ていきます。
山田浅ェ門(やまだあさえもん)
佐切が所属している、
首切り執行人と試し切りを業務としている一家の名称です。
世襲制ではないため、「山田浅ェ門」は屋号となっています。
幕府から命を受けて業務を行っていますが公職ではなく、報酬をもらっていません。
そのため浪人として扱われるという、悲劇な一家となっています。
首切り執行人や試し斬りでは報酬がないため、
「刀剣鑑定」や「死体売買」「製薬」を生業とし収入を得ています。
しかし門下生達は誇りを持って打ち首執行人をしており、真っ直ぐに「命」に向き合い粛々と業務をこなしています。
山田浅右衛門という実在した一家がモデルで存在しています。
石隠れの里(いしがくれのさと)
画眉丸が所属していた忍者の里で、画眉丸の故郷でもあります。
伊州(伊賀)にあり里の者は「石隠れ衆」とも呼ばれ、「殺人」「諜報」「傭」を生業としています。
里に生まれた男子は忍びとして殺人術を叩き込まれますが、中には氣(タオ)を使いこなし不思議な術を使う者もいます。
業務中に瀕死になった場合、相手に最大のダメージを与えながら死亡するよう、徹底し叩き込まれています。
女子は子供を産み続けることが義務付けられています。
里長は不死との噂もあります。
画眉丸が展開する様々な忍術や技については、
こちらの記事でまとめています↓
御免状(ごめんじょう)
幕府が発行する、死罪を免除される公文書です。
正式名称は「公儀御免状」と呼ばれ、担当の山田浅ェ門と共に仙薬を持ち帰った死罪人一名に与えられる事が約束されています。
御様御用(おためしごよう)
江戸時代に幕府の命により行われた、
山田家が務める刀剣の試し斬り役の事です。
試し斬りには人が用いられ、一刀で首を落とすには高い技術が必要だったため、首切り執行人も兼ねていました。
氣(タオ)
天仙、撃破の鍵は氣(タオ)の相性。
氣の“相生”“相克”とはーー⁉︎
相性の悪い蘭を相手に画眉丸の秘策は如何に…⁉︎『地獄楽』第65話更新!https://t.co/uRITWSAZTk
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この世の万物に存在し、流れる力の総称です。
生命の力とも言えるもので、意識的に使いこなす事で身体能力の向上がはかれます。
使いすぎると命の危険を伴うため注意が必要。
流れの速さ、大きさが強さに繋がります。
相克/相生(そうこく/そうせい)
五行の相剋と相生、地獄楽のとき理解するのめんどくさくてはなっから読み飛ばしてたけどちゃんと考えたらそんなに難しくなかった。
木火土金水を時計回りに書いて星マークを頭に思い浮かべればいいんだ。
相生は時計回りで、相剋は星マークの描き順で覚える。 pic.twitter.com/TAM3TwTRs9— しゅるとけすなーも (@mozuku_gani_) September 16, 2021
氣(タオ)の属性から生まれる相性です。
「相生」は触れると相手の氣を高め、「相克」は弱めます。
天仙を倒すには、「相克」が丹田を攻撃することが必須となります。
5つの属性があり、「木・火・土・金・水」と五行思想に沿った相性があります。
木は火に対し力を増幅させるため「相生」となり、土は木に勝てないため「相剋」となります。
作中のバトルでは重要なキーとなるため、要注意ポイントとなっています。
天仙(てんせん)
不老不死を求めた徐福(じょふく)により生み出された、植物と人間をかけ合わせた仙人です。
もともとは一人でしたが分裂し7人になりました。
そのため、同じ顔で同じ声色をしています。
雌雄同体なため単体でタオを増強することができ、千年間氣(タオ)を鍛錬し続けていると言われています。
島を統治しており、上陸する罪深き人間を罰します。
神仙郷 (しんせんきょう)
「不老不死」の仙薬があるとされ、
死罪人と打ち首執行人たちが上陸した神秘の島です。
「極楽浄土」「常世の国」とも呼ばれる通り、たくさんの花が咲き多くの蝶が呼び交う美しい島ですが、巨大な化け物も多く存在する「地獄」のような場所でもあります。
幕府はこれまでにも5回調査団を送っていますが、60名が消息不明となっています。
徐福が作り上げた不老不死の研究室・実験場であり、研究過程で生まれた様々な生物が化け物となり、調査団は全てこれらの犠牲となりました。
海岸線から中心部までは30km以上あると思われ、外側から瀛州(えいしゅう)、方丈(ほうじょう)、蓬萊(ほうらい)と3エリアに分かれています。
島(こたく)
「神仙郷 (しんせんきょう)」と呼ばれる島の呼び名です。
島の住民である木人たちは「島(こたく)」と呼んでいました。
蓬莱 (ほうらい)
島の中心部です。
城門や城壁で円状に囲われており、「神と仙人が住む神仙郷」とされています。
天仙達が住んでおり、日々修行を行っているエリアとなっています。
方丈(ほうじょう)
蓬莱 (ほうらい)と瀛州(えいしゅう)の間のエリアです。
木人や竈神(そうしん)が住んでおり、メイが住んでいたエリアとなっています。
瀛州(えいしゅう)
神仙郷の最も外側で、海岸や森があるエリアです。
門神や毒虫がおり、調査団の多くはここで犠牲となりました。
道士(どうし)
天仙に直接仕えている弟子です。
化け物の姿ながら意志や知性を持っており、氣(タオ)を学びながら天仙の世話をしています。
男子しかおらず、門神や竈神と一緒にすると怒ります。
門神(もんしん)
神仙郷の最も外側の瀛州(えいしゅう)エリアに住む巨大な化け物です。
知性は持っておらず、島に入ろうとする外部の人間を排除します。
目から手が生え、とても長い舌をしています。
竈神よりも高い戦闘力を持っています。
竈神(そうしん)
島の方丈(ほうじょう)エリアに住む巨大な化け物です。
魚や虫が混ざった様々な容姿をしており、「殺しは罪です」と喋りながら逆らった者を攻撃します。
「できそこないの神様」とも表現されますが、島の住民からは「島の神々」と呼ばれています。
海神
島の周りの海域に住む化け物です。
島から脱出しようとする人間を襲い、脱出を阻みます。
木人(ほうこ)
島の方丈(ほうじょう)に住む、先住民です。
もともとは普通の人間でしたが、天仙の試作品にされ長い寿命と強い再生力を得ています。
いずれ樹化し、木のような姿となり死亡します。
画眉丸たちが島に上陸した時には一体だけが生き残っており、メイを匿い暮らしていました。
丹田(たんでん)
氣(タオ)が生成され全身を巡り、最終的に戻ってくる場所です。
天仙の弱点でもあり、相克に攻撃されると再生不能となり死亡します。
へその下に位置し、鬼尸解すると花弁の中心にある胚珠に位置が変わります。
内丹法/外丹法(ないたんほう/がいたんほう)
瞑想や修行で不死を目指すことを内丹法、仙薬など外の要因から不死を目指すことを外丹法と言います。
天仙でも蓮(リエン)は完璧な丹の精製を研究し外丹法を取り、他の天仙達は瞑想など内丹法を取っていました。
外丹花(わいたんふぁ)
人間の氣(タオ)を吸い取り、丹へと変える寄生花です。
天仙が丹を精製するために利用していました。
外丹法のひとつでもあります。
丹(たん)
人間に外丹花(ワイタンファ)を寄生させて氣(タオ)を抽出・精製して作ります。
永遠の命の源で、仙薬にも当たります。
普通の人間が飲んでも花化してしまいますが、天仙にとっては生命エネルギーであり、寿命を延ばす方法となっています。
完全なる不老不死になれる丹を目指し、天仙たちは日々研究していました。
鬼尸解(きしかい)
天仙の最終形態です。
氣(タオ)を大量に消費し最大の戦闘力を発揮できますが、長時間はもたず解除後は力尽きてしまいます。
巨大な花の容姿になります。
守一(しゅいつ)
天仙が実施する、不死を目指す内丹法の一種です。
瞑想を行うことで氣(タオ)を増やします。
桂花(グイファ)が実施していました。
導引(どういん)
不死を目指す天仙の内丹法の一種です。
ヨガのように様々なポーズを取り、氣(タオ)の循環を促進させます。
蘭(ラン)が実施していました。
胎息(たいそく)
不死を目指す内丹法の一種です。
呼吸法を用い、氣(タオ)を高めます。
朱槿(ヂュジン)が実施していました。
房中術(ぼうちゅうじゅつ)
内丹法の一種です。
陰の氣(タオ)を持つ者と陽の氣(タオ)を持つ者が交わり、循環させることにより氣(タオ)を高めます。
菊花(ジュファ)と桃花(タオファ)が実施していました。
メイは特別な陰の氣(タオ)を持っていると言われています。
周天(しゅうてん)
内丹法の一種です。
体の内蔵やツボを学び、氣(タオ)に巡らせる修行を指します。
牡丹(ムーダン)が実施していました。
「地獄楽」タイトルワードの意味とは
山田浅ェ門や木人、天仙など、様々な用語が駆使される「地獄楽」ですが、
タイトルの「地獄楽」にはどのような意味が込められているのでしょうか?
公式ファンブックでは、作者から作品に込めた想いについて語られていました。
「『アンビバレンス』が作品のテーマになると思っていて、それが影響している」
「地獄楽 解体新書」より
「アンビバレンス」とは、ある対象に対して相反する感情を同時に持っていることを意味します。
「地獄楽」というタイトルは「地獄+極楽」から来ているでしょうし、まさに「相反する感情を同時に持っている」ことを表していますよね!
作中にも「アンビバレンス」なシーンは幾度となく登場していますし、名シーンも数多く登場します。
特に佐切の「アンビバレンス」なシーンは、印象的でした。
佐切の「矛盾だけど、どうしようない」はまさにアンビバレンス~◎
「地獄楽」のアンビバレンスなシーンを読み直したい方は、
こちらがオススメとなっています~◎
地獄楽に登場するキャラについては、
こちらでまとめています↓