「第25回文化庁メディア芸術祭」マンガ部門で優秀賞を受賞し
漫画好きが「誰かに薦めたいと思う」漫画を選ぶ
「マンガ大賞2022」ではみごとに大賞を受賞した「ダーウィン事変」。
審査員からは「令和の寄生獣」と絶賛されていましたが
いったい、どのような作品なのでしょうか?
この記事では、「ダーウィン事変」の
魅力あるキャラクターたちを一覧にし、まとめました。
今もっとも注目されている作品なので
チェックしておきましょう~◎
※2022/7時点の情報となります

よく「寄生獣」と比較されるけど、主人公チャーリーとミギーの魅力も重なる~◎
【ダーウィン事変】あらすじ・ストーリー紹介
作品名 | ダーウィン事変 |
---|---|
作者 | うめざわしゅん |
出版社 | 講談社 |
掲載媒体 | アフタヌーン |
ダーウィン事変は、
2020年より「月刊アフタヌーン」に連載されている
人間とチンパンジーの間から生まれた「ヒューマンジー」の少年チャーリーと
彼を取り巻く家族・友人・大人たちを描いた物語です。
人間とそれ以外による世界大革命
私の友達は、半分ヒトで、半分チンパンジー。
テロ組織「動物解放同盟(ALA)」が生物科学研究所を襲撃した際、妊娠しているメスのチンパンジーが保護された。
彼女から生まれたのは、半分ヒトで半分チンパンジーの「ヒューマンジー」チャーリーだった。
チャーリーは人間の両親のもとで15年育てられ、高校に入学することに。
そこでチャーリーは、頭脳明晰だが「陰キャ」と揶揄されるルーシーと出会う。「テロ」「炎上」「差別」……ヒトが抱える問題に、「ヒト以外」のチャーリーが、ルーシーとともに向き合うヒューマン&ノン・ヒューマンドラマ!
文字通り
「ヒューマン&ノン・ヒューマンドラマ!」な物語ですよね。
ノン・ヒューマン・チャーリーから見た
切り口が斬新な作品となっています。
【ダーウィン事変】キャラクター一覧まとめ
「ダーウイン事変」は、主人公チャーリーを
はじめとした様々な個性的なキャラクターたちが
登場しますが、ここでは特に重要なキャラを
ピックアップして、特徴をまとめていきます。
チャーリー
※『ダーウィン事変』第1話 ©うめざわしゅん
人間の父親とチンパンジーの母親の間に生まれた
「ヒューマンジー」の少年で
本作品の主人公です。
15才の少年ですが、
チンパンジーっぽい容姿をしています。
交雑種により
人間とチンパンジーのどちらよりも優れた性質を持ち
人間よりも賢く
チンパンジー以上の運動能力を持っており
数々の窮地から友人を救い
人間とは違う視点から
鋭い一言を作中で読者に突き付けます。
チャーリーの深い名言やセリフについては
こちらの記事を!↓

ルーシー・エルドレッド
※『ダーウィン事変』第1話 ©うめざわしゅん
主人公チャーリーと同じ
シュルーズ・ハイスクールに通う少女。
陰キャな優等生と紹介されますが、
猫を助けるために登った木から落ちそうになったところを
チャーリーに助けてもらい仲良くなってからは、
陰キャからは卒業しているように感じられます。
「活発で真っ直ぐ」と感じられる
少女です。
ヒューマンジーという理由から
クラスから浮いたルーシーを手助けするよう動きます。
自身の生誕にも
隠されたエピソードを持っています。
ギルバート・スタイン
※『ダーウィン事変』第1話 ©うめざわしゅん
チャーリーの育ての父親で動物医師。
チャーリーを帝王切開で取り上げた人物であり
ギルバートがいなければチャーリーもチャーリーの母親も助からなかったと
言われています。
ヴィーガン(完全菜食主義者)であり
チャーリーとハンナと住んでいるミズーリの家は
ギルバートが祖父から譲り受けた家となっています。
ハンナ・スタイン
※『ダーウィン事変』第1話 ©うめざわしゅん
チャーリーの育ての母親で腕利きの弁護士。
人間でもチンパンジーでもない、
ヒューマンジーであるチャーリーには
法的な人権はなく、公的には「物」として扱われています。
そんなチャーリーのためにハンナは
合衆国を相手取って裁判を起こし
チャーリーのアメリカ市民権を勝ち取るために動いています。
この活動はルーシーにも大きな影響を与え
ルーシーも協力することになります。
ギルバートと同じくヴィーガンで
チャーリーがヴィーガンになる影響も与えています。
フィリップ・グラハム(フィル)
チャーリーたちが住むシュルーズの保安官。
チャーリーが10年前に起こした
警官7人を病院送りにした事件から
チャーリーを危険視し、
事あるごとにハンナ達からチャーリーを奪い取ろうとします。
しかし話が進むに連れて見方が変わっていき、
チャーリーの保護者になります。
愛称は「フィル」。
グレイス・グラハム
フィルの妻で元気でおおらかな女性。
チャーリーに「おしっこをする時は絶対に座ること」と、強く教えます。
リナレス下院議員
全ての動物を包含する法を作ることを目的とした
女性議員。
ハンナと連絡を取り
チャーリーにシュルーズ・ハイスクールに通えるよう
尽力します。
マックス(リヴェラ・ファイヤアーベント)
※『ダーウィン事変』第1話 ©うめざわしゅん
動物解放同盟(ALA)の創設者の一人であり
中心人物です。
「全ての動物に平等な権利を」と訴え
ステーキ屋で爆発テロを起こす
危険なテロ組織ALAを操りながら
チャーリーを引き込もうと、たびたび狙います。
しかしチャーリーを狙うのはALAの思想のためではなく
個人的な目的のようにも…
アフリカ系で
ルーシーを「万華鏡の目をした女の子」と
オシャレな表現をしたりもする
危険思想を持ちながらも魅力も感じられる重要人物となっています。
リップマン少佐
※『ダーウィン事変』第1話 ©うめざわしゅん
本名はレスリー・K・リップマン。
動物解放同盟(ALA)の中心人物マックスの右腕であり
テロを実行する武力担当となっています。
もともとは米軍で殊勲十字章を授けられている
優秀な兵士でした。
ゲイル
シュルーズ・ハイスクールの生徒。
ALAのシンパで、
チャーリーは人間と動物の架け橋になる存在
だと夢想し、動きます。
デイヴィッド・グロスマン博士
チャーリーの生物学的父親です。
ノーベル賞も確実と言われた天才科学者でしたが
全てを捨てて失踪しています。
なぜチャーリーが存在するのか?
キーマンであると思われる人物で、
生死不明となっています。
エヴァ
チャーリーを産んだ母親。
「天才」と言われるほどの知能を持ったチンパンジーでしたが
出産のダメージから脳に重度の障害を持ってしまい、
現在では並のチンパンジー以下の認知能力となっている…?
オメラス
地下に潜る「弟」。
【ダーウィン事変】人間とヒューマンジーの関係性はどうなっていくのかこれからの展開に期待!
作品を通して感じるのが
「人間とは何か?」
というテーマです。
読中読後、毎回深いテーマを問われているように感じる
重い作品ですが
それでも夢中で追い続けられるのは
ルーシーのように明るく魅力的なキャラクターが
数多く登場しているからでしょう。
マックスやフィルのような重いキャラクターばかりだったら
かなり暗い作品になったはずです(笑)
作者に突き付けられる「人とは何か」。
真剣で重いテーマを受け止めながらも夢中で追い続けられるのは
彼女らのようなキャラクターが活き活きと
動いているからだと感じます。
まだまだ
これからどのように作品が展開していくのか分かりませんが
チャーリー達のこれからを
魅力的なキャラクターたちとともに
追いかけていきたいですよね!
作者が最後に示すであろう「答え」を
最後まで期待しながら、追いかけましょう!
「ダーウィン事変」を
できるだけ「お得に」追いかけたい方は
こちらの記事を参考に♪↓

物語の伏線を存分に楽しみたい方は
こちらの記事をどうぞ↓
